【先進建設・防災・減災技術フェア】熊本(上益城郡)で開催、5000人来場 鉄鋼関連企業も多数出展

 熊本県・熊本市・地域産業活性協会が主催し、21、22の両日、熊本県上益城郡のグランメッセ熊本で開催された「創造的復興に寄与する先進建設・防災・減災技術フェアin熊本」には、約5千人が来場し、好評だった。昨年は熊本地震復興支援企画として九州で初めて開催されたが、地元自治体が主催するのは今回が初めて。

 会場となったグランメッセ熊本は、指定避難所ではなかったが、16年4月に熊本地震が発生した際には、救助隊や避難者の受け入れ、エコノミークラス症候群の集中検査、益城町の罹災証明書の公布会場発行、全国からの炊き出しや慰問の受け入れなどで活躍した施設。写真や資料からなる「熊本地震の記録―グランメッセ熊本―」も企画され、参加者が見入っていた。

 両展示会にはトータル186社・団体が出展したが、鉄鋼関連も高炉メーカー、建材メーカー、特殊鋼メーカー、仮設リース業者などが参加。強靭な社会基盤の復興・整備に寄与する鉄鋼製品をPRした。

 【新日鉄住金グループ】グループ8社(新日鉄住金、新日鉄住金ステンレス、新日鉄住金エンジニアリング、日鉄住金建材、日鉄住金鋼板、日鉄住金防蝕、ジオスター、日鉄住金パイプライン&エンジニアリング)で共同出展した。テーマを「鋼材を中心にした国土強靭化ソリューション」に絞り、独自のカタログを作成して配布した。

 【JFEグループ】「明日を創る、未来を拓く、JFEグループ」と題してJFEスチール、JFE建材、JFE建材フェンス、ジェコス、JFE商事テールワンがそれぞれのイチ押し技術を出展。会場入り口の一番目立つブースを確保し、西日本地区支社担当の門田純専務執行役員も応援にかけつけた。

 このほか、神戸製鋼所が「鋼製透過型砂防堰堤」と「上部フレア護岸」(プレキャスト大型波返ブロッグ)、ダイクレが「鉄筋挿入工用受圧板」(グリーンパネル工法)、日建リース工業が「クサビ緊結式足場ダーウィン」、日綜産業が「法面作業構台マルチアングル工法」などを展示した。

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