日鉄住金鋼板、新カラー鋼板「ニスクカラーPro」を来年4月から販売 美観の長期維持、耐傷付き性向上

 日鉄住金鋼板は、主力のカラー鋼板について、従来の機能を高めた「ニスクカラーPro」にモデルチェンジし、2019年4月に販売を開始する。美観の長期維持や耐傷付き性をはじめとする利便性の向上といった市場ニーズへの対応を通じて店売り分野の商品力を強化し、屋根や壁など建築外装分野における金属製の比率を高めていく。

 原板に同社の次世代ガルバリウム鋼板「エスジーエル」を全面採用し、塗膜には曝露試験や長期の物件調査に基づいて最適な原料・製法を選定。マグネシウムの防錆効果で従来のガルバリウム鋼板に比べ3倍超の耐食性をもつエスジーエルの特性に加え、強化ポリエステル樹脂の塗膜を通じて、より高い耐久性や耐候性、耐傷付き性を確保する。

 カラーラインアップはこれまでの28色から33色となる。うち9色は変退色について最長15年、穴あきでは最長25年を海岸500メートル以遠の適用でそれぞれ保証する。

 日鉄住金鋼板のカラー鋼板をめぐっては、前身の旧3社(大同鋼板・大洋製鋼・住友金属建材)から現体制に移行後の統合新商品として、08年からニスクカラーを販売している。

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