「パワー半導体用SiCウエハ」で世界シェア30%以上を誇る昭和電工株式会社に突撃取材!2/2

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ある分野でのシェアNo.1実績を持つ“世界に通用する日本の優良企業”に迫る本シリーズ。今回は、日本を代表する化学メーカー 『昭和電工株式会社』 にお邪魔しました。

では、省エネ志向の高まりにより市場が拡大しているパワー半導体の基盤材料であるSiC(炭化ケイ素。シリコンカーバイドとも。)ウエハの市場投入と、その後のシェア拡大、今後の展望について、パワー半導体プロジェクトマーケティングユニット長の金澤博さんに語っていただきました。

この後編記事では、総務・人事部 人材開発グループ徳野晶子さんにインタビュー!昭和電工の社員の方々はどんな風に働いているの?会社はどんな人と働きたいと思ってる?など昭和電工での働き方や採用方針についてのお話をうかがいました。

昭和電工株式会社 総務・人事部 徳野晶子さん

大量採用ではなく、少数精鋭で勝負!昭和電工のリアルが分かるインターンも実施

――御社の今年の採用についてお伺いしたいのですが、新卒採用の予定はありますか?

徳野 「来年で創立80周年を迎える当社ですが、2017年に過去最高益を達成、本年もその数値を大幅に更新する見込みとなっており、現在も成長を続けています。2019年から始まる新・中期経営計画では既存事業の更なる成長・拡大と、新規事業の育成がテーマとなっており、人材の確保がますます重要な課題になっていますが、採用に関してはやみくもに数を追い求めるのではなく、少数精鋭の方針を継続していきます」

――しっかりとした基盤の上に、少数精鋭の企業文化が根付いた昭和電工だからこそできることですね。

徳野 「少数精鋭だからこそ、各職場において若手一人ひとりの育成を大切にしています。とは言え、それは一つひとつの仕事を丁寧に教えてあげる、というものではなく、むしろ、思いっきり背伸びが必要なチャレンジングな業務への挑戦によって殻を破らせる、というものです。少数精鋭だからこそ、先輩と後輩、上司と部下が本音のコミュニケーションを取っているため組織の風通しは非常に良いと感じています。当社では夏と冬に業務体験型インターンシップを実施しており、そこでは先輩社員との交流機会もありますので、ビジネスと社風の双方から昭和電工のリアルを実感してもらえるはずです」

昭和電工だから見つかる、自分だけのキャリアパス

――昭和電工の社員の皆さんは、どのような働き方をされていますか?

徳野 「部署や仕事内容にもよりますが、繁忙期には残業や休日出勤をすることもあります。その一方で、一年を通じて年次休暇の取得やノー残業退社を推奨しています。生産性を高めるためにも、メリハリのある働き方が大切だと考えているからです。両立支援の一環で在宅勤務に対応できる体制も整えています。」

自分のやりたいことに存分に挑戦でき、部署や個人の置かれた状況に合わせて柔軟に働くことができるのですね。

徳野 「会社の休日に、年次休暇をつなげて連休をつくることも可能です。私も、長期休暇をいただきモルディブに新婚旅行に行ってきました」

――部署異動やローテーションなども多いのでしょうか?

徳野 「若手・中堅社員には育成に主眼を置いた組織横断的なジョブローテーションを、マネジメントを担う管理職になった後は専門性を発揮するジョブローテーションを軸としています。本人の自己申告内容と、職務に対する適性を照らし合わせて、人事部門が本人の成長につながるローテーション先を選定します」

自分がどんな仕事に向いているのか、なかなかイメージしにくい方もいると思いますが、昭和電工では、会社が真摯に社員と向き合い、ジョブローテーションによって本人の適性を一緒に探してくれるということですね。環境変化を楽しめる人、さまざまな経験を積み成長することを望む人には、最適な仕組みと言えるのではないでしょうか。

徳野 「大切なことは一人ひとりが『将来どういったビジネスパーソンになりたいのか、そして、将来どのように世の中に貢献していきたいのか』というビジョンを持つことです。それを実現するためのキャリアパスは一人ひとり異なるはずであり、その個性を尊重していきたいと考えています」

昭和電工は社員の適性を見極めながら、組織横断的なジョブローテーションで経験を積ませるため、キャリアパスも人それぞれ。自ら手を挙げて望むキャリアや職種に挑戦することも可能です。まさに昭和電工が目指す個性派企業の実現にぴったりの育成方法ですね。

――海外拠点での勤務もできるのでしょうか?

徳野 「昭和電工にはグループ全体で40を超える海外拠点があり、若手社員も海外勤務を命じられることがあります。また、部署によっては海外出張や海外の拠点・お客様とのコミュニケーションが日常的に行われているところもあります。海外での活躍を目指す社員は日ごろからスキルとマインドを磨いておく必要がありますので、語学研修や海外でビジネス経験を積むための研修プログラムも用意しています」

マネジメントを担う管理職の海外駐在だと、現地で社長や所長、工場長といったポジションに就くケースがほとんどだそうです。日本とは異なる環境や文化、価値観を持つ国の人たちと一緒になって会社を動かしていく実感が味わえるのは海外勤務ならではのやりがいと言えますね。

実は学生にも好評!昭和電工ならではの面接試験とは?

――文系学部の出身でも採用されるのでしょうか……?

徳野 「技術系の職種は理系学部の方が対象になりますが、営業や経理、人事など事務系の職種は文理不問です。付加価値を生み出すのに文系も理系も関係ありません。ちなみに私は政治経済学部の出身です」

化学メーカーや昭和電工にとても魅力を感じるけれど、「自分は文系で化学は苦手だった」とあきらめる必要はありません。

――昭和電工の採用フローについて教えてください!

徳野 「事務系と技術系で採用フローが若干異なります。3月1日以降の説明会参加→エントリーシート提出・ウェブテスト受験までは共通。その後、事務系は個人面接が複数回実施され、技術系は学業・研究内容が中心の技術面接と人物本位の最終面接が実施されます」

技術面接は、学生に取り組んでいる研究内容についてプレゼンテーションしてもらい、その分野に精通した社員と熱く議論を交わすというもの。実際に技術面接を受けた学生からは「今後の研究に役立つ建設的な示唆が得られ、技術者の真剣さが伝わってきた」と好評を博しているそうです。

徳野 「事務系は、表面的な志望動機や自己PRで終わらせずに、なぜ?どうして?と様々な角度から質問を投げかけ、その回答を更に深掘りしていくことで、学生の『個』を浮き彫りにしていきます。私は、自分でも忘れていたような小学生の頃の出来事までさかのぼって質問されました」

独自の研修制度と、充実の学び!

――昭和電工ならではの社内制度などはありますか?

徳野 「昭和電工の人材育成のコンセプトは『一生涯学習』です。すべての社員が学びと成長の手を休めない、という意味です。新入社員においては、入社後の最初の3年間は一般に「ゴールデンエイジ」と呼ばれる期間であり、この3年間にどれだけチャレンジングな経験を積めるかで、成長ベクトルの傾きが大きく変わります。昭和電工では、技術系には入社1年目に、事務系には入社2年目に、その部署の重要課題を1年間かけて解決する『研修テーマ制度』という仕組みがあります。複数の役員の前でこの課題解決によってもたらされる価値・効果をプレゼンテーションし、課題解決にコミットすることから始めます。時として苦しみながらも、上司や先輩たちが持っている仕事の進め方を学び、かつ成功体験を得ることを期待しています」

部署の重要課題の解決というチャレンジングな仕事を若手のうちから任せてもらえるんですね。「あの経験で一皮むけた」と振り返る社員も多いそうです。少数精鋭の戦力として他の同年代ではできない経験を多く積むことにより、一回りも二回りも成長できそうです。

少数精鋭だからこそ、最後の最後まで主体性が問われる

――どんな人に、昭和電工に入社してもらいたいですか?

徳野 「想定外の事態が起きるのが仕事です。どんな事態に陥っても逃げ出さず、すぐに他人に助けを求めず、『今こそ自分の成長のチャンス!自分の力でやってやる!』と解決策を考えて行動に移せる人です。昭和電工は少数精鋭であるがゆえに、社員一人ひとりが最後まで主体性を貫くことが求められています。当社が求めている人材とは、一言でいうと、最後の最後まで主体性を発揮できる人、ということになります」

――ありがとうございました!

昭和電工が現在だけでなく未来を見据え、しなやかに変化をしながら少数精鋭で時代の最先端を走り続けているのは、そんな社員が多いことも理由の一つかもしれませんね。

あなたならではの夢と仕事で、世界を変えることができるかもしれない

金澤さん、徳野さん、貴重なお話をありがとうございました!

パワー半導体の世界市場はこれから大きく成長すると予測されます。国内外から高い評価を得ているパワー半導体用SiCウエハ事業を次の主力事業に育てようとしている『昭和電工株式会社』がこれから何を見せてくれるのか、ますます目が離せません!

著者:大城望(verb)