ヤンキースがマチャド獲得のためにスタントン放出を検討か

ブライス・ハーパーとともに今オフの移籍市場における目玉選手に位置付けられているマニー・マチャド。打倒・レッドソックスを目指すヤンキースにとって、ハーパーやマチャドのような大物選手は非常に魅力的な存在である。外野のレギュラーが固定されていることを考えると、ハーパーよりもマチャドのほうがヤンキースにフィットする存在であると言えるだろう。そして、マチャド獲得の資金を用意するために、ジャンカルロ・スタントンの放出に動く可能性があることが指摘されている。

ボストン・グローブのニック・カファルドは、スタントン獲得に興味を示す可能性のある球団としてドジャース、ジャイアンツ、フィリーズを挙げている。ドジャースは打線の核を獲得するようなインパクトのある補強を必要としており、スタントンがドジャースを移籍先の希望の1つに挙げていたことも報じられている。長年、長打力不足に苦しんでいるジャイアンツにとって、スタントンは念願の長距離砲だ。そして、フィリーズはハーパーとマチャドの獲得に向けて積極的であることが報じられているが、スタントン獲得が選択肢の1つとなっていても決して不思議ではない。

スタントンは2億6000万ドルという巨額の契約を残しているが、これもトレードに向けてそれほど大きなハードルとはならないだろう。なぜならば、ハーパーとマチャドはいずれも総額3億ドルを超えるような超大型契約が予想されており、スタントンを獲得するほうが「お買い得」となる可能性もあるからである。一方、ヤンキースはスタントンを放出することにより、マチャドを獲得するための資金的余裕を作ることができるだろう。

ヤンキースは正遊撃手のディディ・グレゴリアスがトミー・ジョン手術を受け、来季の開幕に間に合わない可能性が高いため、マチャドを獲得して遊撃に据えたい意向を持っていることが報じられている(グレゴリアス復帰後はマチャドを三塁へ移す)。マチャド獲得に向けてスタントン放出という大きな動きが実現するのか。今後の動向に注目だ。

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