<レスリング>【2018年世界選手権・レビュー(12)】女子53kg級/決勝・表彰式・闘いのあと

(2018年10月24~25日、ハンガリー・ブダペスト / 撮影=保高幸子)


【女子53kg級・優勝】
奥野春菜(おくの・はるな=至学館大)

 1999年3月18日生まれ、19歳。三重県出身。三重・久居高卒。158cm。2014~16年インターハイ3連覇。他に、2016年世界カデット選手権52kg級優勝など国内外で実績を残す。2017年クリッパン女子国際大会(スウェーデン)でシニアの国際大会初優勝。同年の世界選手権55kg級で初出場初優勝。

 今年のアジア大会53kg級は北朝鮮選手に不覚を喫して3位に終わったが、世界選手権は優勝。階級をまたいで2年連続世界一に輝いた。

 《1回戦~決勝の成績》
決 勝 ○[Tフォール、5:47=11-0]Hildebrandt, Sarah(米国)
準決勝 ○[8-1]Krawczyk, Katarzyna(ポーランド)
3回戦 ○[9-1]Prevolaraki, Maria(ギリシャ)
2回戦 ○[4-1]Pang, Qianyu(龐倩玉=中国)
1回戦 ○[6-3]Honorine, Hilary Ysaline(フランス)


2~3位選手

[2]Hildebrandt, Sarah(サラ・ヒルデブラント=米国)
[3]Pang, Qianyu(龐倩玉=中国)
[3]Weicker, Diana(ディアナ・ウェイカー=カナダ)

【左から】2位=サラ・ヒルデブラント(米国)、優勝=奥野春菜(至学館大)、3位=ディアナ・ウェイカー=カナダ)、龐倩玉(中国)

その他の注目選手の闘い

 昨年優勝のバネサ・カラジンスカヤ(ベラルーシ)は2回戦で欧州選手権3位のマリア・プレボララキ(ギリシャ)にフォール負け、プレボララキは3回戦で奥野春菜に敗れた。欧州選手権でカラジンスカヤを破ったスタルビラ・オルシュシュ(ロシア)は1回戦で龐倩玉(中国)に敗れた。

 アジア選手権2位でアジア大会3位のスミヤ・エルデネチメグ(モンゴル)は2回戦でパンアメリカン選手権2位のルイサ・バルバーデ・メレンドレス(エクアドル)にフォール負け。メレンドレスは次の試合で欧州選手権3位のカタルジナ・クラウィジク(ポーランド)に敗れ、クラウィジクは準決勝で奥野春菜に敗れた。

 アジア選手権とアジア大会を制したパク・ヨンミ(北朝鮮)は不出場。


【女子53kg級・決勝】
奥野春菜(至学館大)○[Tフォール、5:47=11-0]●Hildebrandt, Sarah(米国)

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