経団連が新卒採用調査、企業が重視する2位「主体性」16年連続1位は?

©株式会社イード

選考にあたって特に重視した点(上位5項目の推移)

日本経済団体連合会(経団連)は2018年11月22日、「2018年度 新卒採用に関するアンケート調査」の結果を公表した。新卒採用市場を「前年より売り手市場」と評価した企業は3年連続で8割に達した。選考で重視した点は、「コミュニケーション能力」が16年連続で1位だった。

「新卒採用に関するアンケート調査」は、企業の大卒等新卒者の採用選考活動を把握するため、経団連が1997年度より行っているもの。2018年度は2018年7月20日から9月7日、経団連企業会員1,376社を対象に実施し、597社から回答を得た。

2019年4月入社対象の採用選考活動を実施した企業は98.0%。前年より0.4ポイント減少したものの、高水準で推移している。採用計画数の達成状況は、「計画に届かない」が33.0%と、前年より2.3ポイント増加。採用難の影響がうかがえる結果となっている。

新卒採用市場に関する評価は、「前年より売り手市場(学生側が有利)」が81.7%と、3年連続で8割以上の高水準となった。「前年と変わらない」は17.8%、「前年より買い手市場(企業側が有利)」は0.5%であった。

選考にあたって特に重視した点は、「コミュニケーション能力」が82.4%ともっとも高く、16年連続で1位となった。「主体性」は64.3%で、10年連続の2位。「チャレンジ精神」は前年より2.8ポイント低下したものの、48.9%で3年連続の3位。4位は「協調性」47.0%、5位は「誠実性」43.4%だった。

学事日程への配慮については、選考活動では「面接日を学生の希望を聞いてできる限り調整」が80.9%ともっとも多く、「本社のある地域以外でも面接などを開催」66.0%、「面接日を時間的な余裕を持って通知」64.1%、「土日、祝日や平日の夕方も活用」52.5%と続いた。「Webサイト上での面接などを実施」は8.7%にとどまった。広報活動では「学内セミナーへの積極的参加」が81.9%で最多だった。

前年と比較した採用選考活動の状況の変化では、広報活動において「自社の企業説明会に来る学生数が減少した」「合同企業説明会に参加する学生数が減少した」との回答が、前年より各10ポイント程度増え、約半数を占めた。選考活動では、約6割の企業が「他社の内々定を保持したまま面接を受けに来る学生が増加した」と回答。「内々定を辞退する学生が増加した」も前年に続き、約4割に達した。

奥山直美