2019年卒採用、3社に1社「計画未達成」 「昨年より売り手市場」と感じる企業は8割、人材確保に苦戦

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経団連は11月22日、「新卒採用に関するアンケート調査」の結果を発表した。各企業の、2019年4月入社者の採用状況を聞いたところ、「計画通り」が57%と最多。一方で「計画に届かない」企業も33%あった。新卒採用市場を「前年よりも売り手市場」と感じる企業は81.7%と、企業は厳しい戦いを強いられている様子が伺える。

調査は今年7月20日~9月7日の間、経団連に加盟する1376社を対象に実施。うち597社から回答を得た。

7割近くの企業「大学での履修履歴を重視した」学習記録の活用進む

学生にとって売り手市場で困ることはありませんが、企業にとっては悩ましいようです

採用活動で前年と変化したことを聞くと、「他社の内々定を保持したまま面接を受けに来る学生が増加した」(62.4%)が最も多かった。「内々定を辞退する学生が増加した」(39.1%)というケースも4割ほど見られる。

広報活動では、「自社の企業説明会に来る学生数が減少した」「合同説明会に参加する学生数が減少した」がともに49.9%。どちらも前年に比べて10ポイントほど上昇している。

「選考にあたって特に重視したこと」は、「コミュニケーション能力」(82.4%)が最も多く、「主体性」(64.3%)、「チャレンジ精神」(48.9%)、「協調性」(47%)などが続いた。トップ3は順位・項目ともに過去3年間と同じで、企業がこれらに重点を置いていることが分かる。

日本の新卒採用では、人間性や将来性など曖昧な項目で応募者を選別し、大学時代の勉強内容や成績を二の次にする風潮があった。しかし、こうした流れは変わりつつある。

面接時に成績証明書など、履修履歴を「重視した」(「かなり重視した」と「やや重視した」の合計)と答えた企業は67.1%に上る。今後重視したいと回答した企業は74.2%で、今後増える見込みだ。

9割の企業が広報開始前にインターンシップで学生と接触

選考活動における学事日程への配慮を聞くと、「面接日を学生の希望を聞いてできる限り調整」(80.9%)、「本社のある地域以外でも面接等を開催」(66.0%)、「面接日を時間的な余裕をもって通知」(64.1%)が上位に挙がった。広報活動でも、「学内セミナーへの積極的参加」(81.9%)、「本社のある地域以外でも説明会等を開催」(80.0%)、「土日、祝日や平日の夕方も活用」(61.7%)といった配慮を行なっている。

「インターンシップを広報活動開始前に実施した」と答えた企業は88.2%に上る。インターンの教育的効果を高める取り組みとしては、「募集段階での詳しいプログラム内容の明示」(53.3%)、「職場での受入れ」(43.6%)、「長期間(5日間以上)のプログラムの提供」(39.9%)などが挙がった。