完成2年遅れに 旧鎌倉図書館

 鎌倉市は26日、現状の木材を生かして耐震改修工事を行う旧鎌倉図書館(同市御成町)について、2021年7月に完成する見通しを示した。当初より2年以上遅れる。設計業務委託料などを計上した補正予算案を、12月5日に開会する市議会12月定例会に提出する。

 補正額は2234万6千円。内訳は工事の設計業務委託料が1070万3千円、改修後の旧図書館に開設予定だった学童保育施設を市役所第4分庁舎で代替するための改修費が1164万3千円。

 市こどもみらい部は工事費について「未確定だが、おおむね3・7億円」と説明。松尾崇市長は「今の部材を生かす形で修繕、建築し、学童保育と放課後の子どもの遊び場を実現できるよう進める」と述べた。

 市は約2億5千万円かけて旧図書館を耐震改修し、19年4月に学童保育としてオープンする予定だった。だが着工後に広範囲の腐食が見つかり、工事を一時中断した。

木材の激しい腐食が見られる旧鎌倉図書館=鎌倉市御成町

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