鎌倉市と建長寺が和解 消防訓練中の事故で

 鎌倉市は26日、建長寺(同市山ノ内)で2014年1月に行った消防訓練中、消防車両が起こした道路の破損事故で、同寺に解決金100万円を支払って和解する、と発表した。市は12月5日に開会する市議会12月定例会に関連議案を提出する。

 市は14年1月20日、同寺境内で消防訓練を実施。その際、大船消防署に配備されているはしご付き消防自動車(約15トン)が境内の道路を陥没させた。

 市側と同寺側で協議したが、破損区域の捉え方が違って損害金額に隔たりがあり、示談に至らなかった。同寺は今年3月9日付で鎌倉簡易裁判所に損害賠償請求の調停を申し立てた。

 4回目の調停で、簡裁から100万円を支払う和解案が示され、双方が合意した。

鎌倉市役所

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