九大病院に「がんゲノム外来」 12月開設 遺伝子調べ治療法探る

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九州大病院(福岡市)は12月、がん患者の遺伝子を調べ、特徴に応じた治療法を探る「がんゲノム外来」を開設する。九大病院は九州唯一の「がんゲノム医療中核拠点病院」で、16の連携病院などと協力しながら最新の医療を提供する。

がんゲノム医療は、がんの原因となり得る遺伝子100種類以上を検査し、変異を特定して効く薬を探す。厚生労働省は今春、全国11の中核拠点病院と100カ所の連携病院を公表。各地の病院で医療提供が始まっている。

九大病院では、抗がん剤などの標準治療が効かなくなった患者を主な対象とする。遺伝子検査は国内外の専門機関に依頼し、院内に情報を解析して治療法を探る検討会、遺伝情報を伝える際に心理的なサポートに当たる遺伝カウンセリングなどを整備した。

ただ、遺伝子検査は公的医療保険の適用外で患者負担は数十万円に上り、効く薬が見つかるのは1~2割程度というのが現状。同病院の中西洋一教授(呼吸器内科)は「患者負担や遺伝情報の取り扱いなど難しい面も多いが、丁寧に説明しながら進めたい」としている。問い合わせは同病院ARO次世代医療センター=092(642)5858。

=2018/11/27付 西日本新聞朝刊=