マクラーレンF1、テストドライバーとしてアロンソ起用に前向き「彼の知識は非常に価値がある」

 マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザック・ブラウンは、2019年シーズンのいずれかの時点で、テストドライバーとしてフェルナンド・アロンソを起用し、2019年マシンを走行させる可能性があると述べている。

 37歳のベテランであるアロンソは、最終戦アブダビGPで自身のF1におけるキャリアに幕を引いた。将来F1に復帰することはありえそうにないと認めてはいるものの、完全に可能性を否定しているわけではない。

 それはブラウンも同様で、マクラーレンは“彼なしでやっていくのは難しい”と考えているという。

「フェルナンドは非常に高い知性と、膨大な経験の持ち主だ。F1とレースを愛しており、世界耐久レースかF1に出ていないときはインディカーか、もしくは彼の所有するゴーカートのコースにいる」とブラウンはアブダビで語った。

「だから彼が来年もマクラーレンの周囲にいるところを目にするだろう。彼はファミリーの一員として留まる。彼の影響は我々のふたりのドライバーの助けになるだろう。彼はカルロス(・サインツJr.)と親交が深いし、ランド(・ノリス)のこともよく知っている。彼の存在はチームでの大きな利点となる」

「来年のマシンをどのようにするか理解するために、エンジニアとともにすべての作業を手助けしてくれるだろう。ドライバーからのフィードバックに、フェルナンドの情報があれば、それらの知識は我々にとって非常に価値のあるものになる」

 2度のF1世界チャンピオンであるアロンソが、チームのためにテストを行うことがあるのか尋ねられたブラウンは、その可能性を否定しなかった。

「そうだね、私はその可能性を除外しない」

「もし彼がマシンのテストをやりたいのなら、我々は彼からマシンのフィードバックを得ることに完全に前向きだ」

「そのことについては、もし彼が電話をしてくるようなことがあれば、検討するだろう」

 マクラーレンとアロンソの将来に何が待ち受けていようとも、互いに関係を保っていくとブラウンは主張した。

「フェルナンドと共にインディアナポリスに参戦するし、彼が我々のレーシングプログラムに参加することを望んでいる。我々は他のモータースポーツシリーズも検討しているからだ。世界的に有名な世界耐久選手権もそうだし、インディカーへのフルシーズン参戦もそうだ。彼はドライビングをやめたわけではないからね」

「だから我々は、長期的な関係を持って仕事をしているんだ」

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