水戸でシンポ 自転車活用、可能性探る 専門家ら意見交換

通行空間の整備を

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自転車活用の可能性を探ったパネルディスカッション=水戸市千波町

自転車をテーマにした「いばらき自転車シンポジウム」が26日、水戸市千波町の県総合福祉会館であり、専門家やタレントの稲村亜美さんが自転車活用の可能性を探った。自転車通行空間の整備促進や、健康増進へ積極的な自転車の利用が必要と訴えた。国土交通省常陸河川国道事務所と茨城新聞社が主催し、約170人が参加した。

稲村さんは今年4月、国交省自転車活用推進本部から自転車アンバサダーに任命された。「クロスバイクで都内を走っている。カフェや公園を発見する楽しさがある。全身を使う運動になる」と魅力を語った。左足首を骨折しているが、「治ったら楽しみたい」と笑顔で語った。

パネルディスカッションでは「自転車活用の可能性」をテーマに意見交換した。日本サイクルツーリズム推進協会理事の宮内忍さんは「自転車走行空間の整備に向けて、つくば、土浦、水戸の3市がネットワーク計画を策定した。ほかの市町村も策定を」と呼び掛けた。

健康長寿社会の実現に向けて、筑波大大学院人間総合科学研究科教授の久野譜也さんは「自転車愛好家を増やすとともに、日常生活の移動で自転車を使うべきだ」と訴えた。

国交省国土技術政策総合研究所道路交通安全研究室長の小林寛さんは「自転車活用推進法は国民全体で自転車を盛り上げるものだ。国民にも責務がある」と紹介した。

茨城大大学院理工学研究科教授の金利昭さんは「自転車先進国のデンマークでは2、3歳から自転車ゲームに親しみ、技能を身に付けている」と紹介し、自転車は子どもの発達を促進すると強調した。

会場には自転車利用環境づくりの取り組み紹介や自治体のブース展示もあった。(清水英彦)

いばらき自転車シンポジウムのトークショーに出演した稲村亜美さん=水戸市千波町