DV加害者「改善あり」 長崎県内の研究会 更生プログラム実施 第2期参加者募集、30日に説明会

 県内で初めてドメスティックバイオレンス(DV)加害者の更生支援に取り組む民間団体が、6月から実施した第1期プログラムを終了した。関係者は、どの参加者も一定「改善がみられた」と評価している。来年1月から第2期プログラムを実施する。
 民間団体は、専門家で構成する「ながさきDV加害者更生プログラム研究会」(宮本鷹明代表)。プログラムは被害者支援の一環。参加者数人のグループに専門の訓練を受けたスタッフが加わり、暴力の責任や家族への影響などについて話し合うワークショップ形式で行っている。
 第1期は6~11月、長崎市内で週1回全18回実施。参加人数は非公表だが、パートナーに暴力をふるった経験がある40~50代の男性が参加。受講を重ねるごとに「妻の気持ちを考えるようになった」などと自身の言動を見つめ直すことができるようになり、改善に向かっているという。
 佐藤紀代子副代表は「現在の法制度では、被害者が一方的に身を隠すことでしか安全が守れていない。まず、DVをする男性が暴力をやめる必要がある。暴力をやめたいと思っている人やパートナーと良好な関係を築きたいと思っている人は一人で悩まず相談してほしい」と話している。
 同研究会は、1月から実施する第2期プログラムの参加者を募集している。1期と同じく全18回。有料。30日午後7時から、長崎市魚の町の市民会館で説明会を開く。参加無料。事前申し込み不要。問い合わせは同研究会(電070・2833・7399)。

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