BSL4着工表明「暴挙」 反対派住民、大学側に抗議

 特に危険な病原体を扱うバイオセーフティーレベル4(BSL4)施設の12月着工を長崎大が表明したことを受け、「BSL4施設設置の中止を求める自治会・市民連絡会」(山田一俊会長)は26日、長崎市役所で会見し、大学側に抗議文を送ったと明らかにした。

 抗議文は17日付。「(着工表明は)多くの住民の強い反対があることを知りながらなされた暴挙」と批判し、「(BSL4の整備に際し)住民の合意と理解を求める日本学術会議の提言をないがしろにしてよいのか」などとただした。

 長崎大は22日付で「住民に理解いただくための取り組みを今後も継続的に行う」と回答。連絡会は回答が不十分として再回答を求めた。

 会見で山田会長らは、「住民が健康上の心配があると言っても大学側は聞き入れてくれない。着工判断は間違っている」と訴えた。

長崎大の着工表明に抗議する山田会長(左から2人目)ら=長崎市役所

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