<九十九里切断遺体>「母と財産巡り口論」 事件前、長男へ3千万円

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 九十九里浜一帯で山田容子さん(75)=八街市八街ほ=の切断遺体が見つかり、死体損壊・遺棄容疑で長男の基裕容疑者(37)が逮捕された事件で、容子さんが行方不明になる前の9月中~下旬、容子さんの預金口座にあった約3千万円が基裕容疑者の口座へ移されていたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。「母親と財産を巡って口論になり、肩を揺さぶった」「遺体の処理に困ってやった」とも供述しており、県警は財産を巡るトラブルが動機になった可能性も視野に捜査している。

 捜査関係者によると、9月20日ごろ、親子で金融機関を訪れ、預金を移す手続きをした。2人に変わった様子はなかったという。

 一方で、容子さんが周囲に「息子とけんかばかりで話をしたくない」と語っていたといい、近くの男性も「最近は(親子の)家から大きな声が聞こえるようになった」と話していた。

 基裕容疑者が「母親の肩を揺さぶり、翌朝起きたら死亡していた」と説明していることが既に分かっているが、県警は供述と状況に矛盾がないか慎重に裏付けを進める。

 事件前に大型のクーラーボックスを購入していたことも判明。ボックスは家宅捜索で見つかっておらず、遺体の運搬などに使用後、処分した可能性があるとみて調べている。

 解剖の結果、容子さんは9月下旬ごろに死亡後、切断されたとみられるが、切断面以外に目立った外傷はなかった。死因は不明。捜査関係者によると、防犯カメラの映像などから遺体は同26~27日に遺棄されたとみられる。

 同29日朝、大網白里市の河口で最初に胴体が見つかり、10月8日までに隣接する九十九里町と白子町で、頭部や両脚がそれぞれ別の場所で見つかった。