<レスリング>【2018年世界選手権・レビュー(13)】女子55kg級/決勝・表彰式・闘いのあと

(2018年10月22~23日、ハンガリー・ブダペスト / 撮影=保高幸子)


【女子55kg級・優勝】
向田真優(むかいだ・まゆ=至学館大)

 1997年6月22日生まれ、21歳。三重県出身。JOCエリートアカデミー/東京・安部学院高卒。157cm。2013年世界カデット選手権52kg級優勝など早くから国内外で台頭し、2014年ユース・オリンピック52kg級優勝。2015年全日本選手権は53kg級で2位。2016年は世界ジュニア選手権55kg級で勝ち、12月の世界選手権55kg級で優勝。

 2017年世界選手権53kg級は決勝で敗れて2位。その後、2度のワールドカップで全勝し、2018年世界選手権は55kg級に出場して世界チャンピオンに返り咲いた。

 《1回戦~決勝の成績》
決 勝 ○[Tフォール、3:30=12-2]Sidakova, Zalina(ベラルーシ)
準決勝 ○[8-1]Zhang, Qi(中国)
3回戦 ○[6-4]Mattsson, Sofia(スウェーデン)
2回戦 ○[6-0]Jong, Myong-Suk(北朝鮮)
1回戦 ○[Tフォール、2:00=10-0]Hockova Martinakova, Lenka(チェコ)


2~3位選手

[2]Sidakova, Zalina(ザリナ・シダコワ=ベラルーシ)
[3]Jong, Myong-Suk(ヨン・ミョンスク=北朝鮮)
[3]Montero Herrera, Lienna de la Caridad(リエンナ・デラカリダド・モンテロ・ヘレラ=キューバ)

【左から】2位=ザリナ・シダコワ(ベラルーシ)、優勝=向田真優(至学館大)、3位=リエンナ・デラカリダド・モンテロ・ヘレラ(キューバ)、ヨン・ミョンスク(北朝鮮)

その他の注目選手の闘い

 51kg級で世界一の経験があり出産から復帰したソフィア・マットソン(スウェーデン)は3回戦で向田真優に4-6で敗れ、敗者復活戦ではアジア大会57kg級優勝のヨン・ミョンスク(北朝鮮)に敗れた。

 昨年53kg級3位で今年は欧州選手権2位のロクサナ・ザシナ(ポーランド)は初戦の2回戦でテチアナ・キト(ウクライナ)に敗れ、キトは3回戦でジャッカラ・ウィンチェスター(米国)に黒星。ウィンチェスターは準決勝で2位になったシダコワ(ベラルーシ)に敗れ、3位決定戦ではヘレラ(キューバ)に敗れた。

 欧州選手権57kg級2位のイリナ・オロゴノワ(ロシア)は2回戦でチャン・キ(中国)に敗れた。


【女子55kg級・決勝】
向田真優(至学館大)○[Tフォール、3:30=12-2]Sidakova, Zalina(ベラルーシ)

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