鈴東、景観色仮囲い鋼板を拡販 環境調和・美観性ニーズ捕捉

 軽仮設機材、建材メーカーの鈴東(本社・東京都千代田区、社長・斎藤宏章氏)は、自社で開発した景観色仮囲い鋼板「STダークブラウン」の拡販に注力している。環境調和や美観性ニーズを捕捉。建設現場や資材置場向けをターゲットに採用実績を増やしていく。

 工事現場で使用される仮囲い鋼板(安全鋼板)は、かつては亜鉛めっき色が主流だったが、現在はホワイト色が一般的となっている。鈴東の「STダークブラウン」は、より周辺景観への調和をめざし、国土交通省の景観ガイドラインにある色彩で、ガードレールやネットフェンスなどの鋼製防護柵に多く用いられるダークブラウン(こげ茶色)を採用。原板は、日鉄住金鋼板の塗装鋼板「ニスクプロコート」を使用している。

 安全鋼板タイプとVICパネル(フラット)タイプの2種類があり、フックボルト用カラーナットやパンチングタイプなど関連製品もラインアップ。製造は、同社千葉光町工場(千葉県山武郡横芝光町)で行っている。すでに、東北や甲信越地域で養鶏場敷地囲い、太陽光発電施設などでの常設フェンス用途のほか、高速道路の工事現場や資材置場囲いでも数件実績がある。今後は、歴史建造物の多い地域での工事現場や人目に付くような場所での周辺景観調和ニーズを捕捉していく方針だ。

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