古河電工、自動車の逆走検知システム開発 高速道路出入口などに取付け

 古河電工は22日、自動車用の逆走を検知するシステムを開発したと発表した。高速道路やサービスエリアの出入り口などに取り付ける機器。開発品は日差しの影響を受けないことや、雪や雨などでも安定して検知できることが特長となっている。すでに実際の道路で検証作業が完了しており、早期の事業化を目指す。

 高速道路での逆走は重大事故につながる可能性が高く、信頼性の高い検知システムが市場から要求されている。同社の開発品は先進運転支援システム向けに量産している周辺監視レーダの技術を応用。検知に24ギガヘルツ帯の電波を使用し、さまざまな屋外環境下で安定した検知ができる。

 さらに移動体の位置や進行方向・速度を一定時間検出追跡する方式のため、飛来物など誤検知要因の影響が小さい。加えて道路脇のポールなどに取り付けられ、車線規制を伴う道路上の作業を削減できる。28日から東京ビッグサイトで開幕するハイウェイテクノフェアに出展する予定。

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