欧州車のくすんだメッキパーツをピカピカに! メッキ保護剤メッキングとサビトリキングを試してみた

くすんでしまった欧州車のルーフレール

メッキングとサビトリキングでメッキパーツの白サビを除去する!

メッキング

古い欧州車に乗るオーナーにとってアタマの痛い悩みのひとつが、メッキパーツのメンテナンスではないだろうか。

メッキパーツに白サビが出てくすんでしまう主な原因は、アルカリ性の液体が付着して化学反応を起こしてしまうため。化学反応によるメッキパーツの腐食は、表面だけでなく内部まで浸食してしまうため、簡単には落ちてくれず厄介なことこの上ない。

量販店で販売されている商品を使って白サビの除去をトライしたものの、なかなか綺麗にならないメッキパーツに途中でココロが折れてしまった人も多いのではないだろうか。

かくいう筆者もうっすらと白いドアモールやルーフレールに閉口しつつ、ずっと気付かないフリをしてきたが…、やはり気になって仕方がない!

そのことをオートックワン編集部に相談してみると「これを使ってみたら?」と、ある商品を渡された。それが、今回紹介する「メッキング」というメッキ保護剤だ。

メッキを外気からシャットアウトすることで輝きを保ち続ける「メッキング」

なぜメッキは劣化するのか

NAKARAIが販売する「メッキング」は、メッキ部品専用に開発された特殊な保護剤。メッキングを塗布することによりメッキを保護できる原理は、メッキ表面にある無数の小さな穴を埋め、メッキ自体をコーティングすることにより素材を外気からシャットアウトできることにある。

また、メッキングは少量で非常に広い面積を塗布することが可能なので、メッキパーツにあらかじめ塗布しておくだけでパーツの研磨作業や交換が不要となるため、お財布にもとても優しいのだ。

メッキングをメッキやアルマイトメッキに塗布することで、素材が外気に触れず腐食が進むことが無くなるため、新品メッキの輝きを永続的に保ち続ける事ができるというわけだ。

まずはサビトリキングを塗布し、メッキパーツの輝きを復活させる

メッキング
メッキング

まずは、メッキパーツの白サビを除去するためにサビトリキングを塗布する。パーツの汚れを十分に落としてからサビトリキングを使う事で、くすんでいたメッキパーツの表面が徐々に輝きを取り戻していくのが良く分かる。※メッキング自体にはサビ取り効果は無いので注意

メッキパーツが十分に輝いたらメッキングの出番だ。メッキングを専用のクロスにほんの数滴垂らして、とにかく薄く延ばしていくように塗り込んでいくのだ。

つい大量に塗ってしまいそうになるが、それは結果的に表面がムラだらけになってしまうだけなので、焦らず丁寧に伸ばしていこう。メッキングのポイントは「薄く塗るだけ」なのだから、これほど簡単なことはないという印象だ。

メッキングは塗布したのちに硬化するまで約1日かかるので、その間は雨が当たらない場所にクルマを移動しておこう。

アルマイトメッキは外気に触れた瞬間から腐食が始まってしまうため、折角メッキパーツを磨いてもメッキングを塗布しない場合はまたスグにくすんできてしまうとのこと。

そのため、メッキングを塗布したことによる見た目の効果が出るのは約2週間後からということだ。さて、メッキングを塗布した部分は2週間後も綺麗なままなのだろうか!?

輝きを取り戻したメッキモールが綺麗なまま保たれていた!

メッキング
メッキング

いかがだろうか。メッキングの塗布から2週間が経過しているが、輝きが保たれたままだということが良く分かる。

マスキングテープを剥がした場所を境に光沢が深くなっており、アルマイトメッキ本来の質感がそのまま保たれているという印象である。

今回はややマットシルバーなアルマイト加工のアルミ合金パーツに塗布したので、どこまで視覚的な変化が出るかが不安だったが、少ない面積でこれだけの差が出るならば、全体に施工すればかなり雰囲気が変わることだろう。

さらに、メッキングの強力な皮膜で永続的に輝きが保てるという点では、鏡面仕上げのメッキパーツの保護にはこの上なく心強いメンテナンス用品ではないだろうか。

既にくすんでしまっているメッキパーツには「サビトリキング」で磨いたあとに「メッキング」を塗布して保護すればOK。まだ綺麗なメッキパーツを輝かせ続けるには「メッキング」だけ塗布して保護すればOKだ。

NAKARAIのメッキングとサビトリキングは、旧型車や新型車を問わず、愛車の輝きをずっと保ち続ける為にたいへん効果のある商品であることが分かった。

[Text/Photo:小林岳夫]

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