ヤンキースがブリッドウェル獲得 トレイエスをDFAに

日本時間11月27日、ヤンキースはウエーバーでエンゼルスから右腕、パーカー・ブリッドウェルを獲得した。ブリッドウェル獲得に伴い、40人ロースターの枠を空けるために内野のユーティリティとして活躍してきたロナルド・トレイエスがDFAに。内野手の層が薄くなったことを考えると、ヤンキースが本格的にマニー・マチャドの獲得レースに参戦する可能性もありそうだ。

現在27歳のブリッドウェルは、今季こそ5試合(うち1先発)の登板にとどまり、1勝0敗、防御率17.55に終わったものの、昨季は21試合(うち20先発)に登板して10勝3敗、防御率3.64の好成績をマーク。今季は右肘の故障に悩まされ、AAA級でもわずか6試合(すべて先発)の登板で1勝1敗、防御率8.68に終わったが、2017年のピッチングを取り戻せるのであれば、先発のデプスとして貴重な戦力となるはずだ。

一方のトレイエスは、2016年2月にウエーバーでヤンキースに加入。移籍1年目に自己最多の72試合に出場すると、翌2017年にはさらに自己記録を更新する108試合に出場し、打率.292、3本塁打、36打点、OPS.689をマークして存在感を示した。今季はミゲル・アンドゥハー、グレイバー・トーレスといった若手選手の活躍に押し出され、出場試合数はヤンキース移籍後最少の41。打率.280とパフォーマンス自体は例年通りだったが、若手選手が台頭した結果、出場機会が減少しただけでなく、DFAとなり、40人ロースターから抹消されるに至った。

ヤンキース公式サイトのデプスチャートによると、トレイエスは二塁と三塁の2番手、遊撃の3番手に位置付けられていた。また、遊撃の1番手であるディディ・グレゴリアスはトミー・ジョン手術により来季の開幕に間に合わないことが確実であり、遊撃の2番手であるトーレスは二塁の1番手となっている。つまり、ヤンキースは遊撃手不在の状況に陥っており、トレイエスがDFAとなったことを受けて、「マチャド獲り」が加速する可能性もありそうだ。

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