日本初の郵便物を運ぶドローン、福島でデビュー

日本郵便株式会社は先週、福島でドローンによる郵便物運送を開始した。こういった試みは日本初で、運送業の人手不足を解決するための規制緩和が行われたあとに開始された。日本郵便によれば、まずは福島の2つの郵便局間でドローンによる郵便物やチラシの運送を行い、ドローンが実用的かどうかを検証していくという。将来的には、山間部地域や離島への郵送などにも使用したいとのこと。今回の実験は9月に政府による規制緩和が実施されてから開始された。郵便物運送には自律制御システム研究所(ACSL)の機体が採用されている。

規制緩和前は、操縦者がドローンを目視できる位置にいる必要があったが、新ガイドラインでは、ドローンにカメラを搭載するなど遠隔操作でも安全が確保できる場合に限り、より遠くまで飛ばすことができるようになった年賀状カタログや子どもたちの描いたドローンの絵を積んだ日本郵便のドローンは、朝9時に南相馬市の郵便局を出発し、15分後に9キロ先の浪江町の郵便局に到着した。

 今回の件は大きな転換点となるでしょう。子どもたちの夢のつまった絵を見ることができてうれしいです

と浪江町町長の吉田数博氏はコメントした。時速54km、最大で2kg分の荷物が運べるこのドローンは、月6回、1日に2往復する予定とのことだ。

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