ドログバ、「チェルシーでのベストゲーム」がちょっと意外な試合だった

11月26日、東京・六本木で行われた「横浜ゴム・チェルシーFCファンイベント」に、元コートジボワール代表のディディエ・ドログバが参加した。

先日、現役引退を発表したばかりのドログバ。今回は、来年7月に日本でプレシーズンマッチを行うことが決定したチェルシーのグローバルアンバサダーとして来日し、日本の熱いブルーズファンたちと触れ合った。

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イベント前にはメディアの取材に応じ、チェルシーでのベストゴールなど様々なことに答えていたのだが、そのなかでもちょっと意外だったのが「チェルシーでのベストゲーム」だ。

ドログバが挙げたのは、チェルシーが優勝した2011-12シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ。

ただし、自身が値千金の同点弾やPK戦で最後のキッカーを決めた決勝のバイエルン・ミュンヘン戦ではなく、ラウンド16のナポリ戦だったのである。

アウェイでの1stレグを1-3で落としていたチェルシー。しかも、2ndレグの10日前にアンドレ・ヴィラス=ボアス監督が解任され、ロベルト・ディ・マッテオ暫定監督のもとで臨んだ試合だった。

挽回は難しいかと思われたが、迎えたホームでの一戦、チェルシーはドログバの先制点などを皮切りにリードを奪い延長戦へ持ち込むと、最後はブラニスラフ・イヴァノヴィッチが決勝弾。2戦合計5-4の大逆転で準々決勝進出を果たし、そのまま頂点へと駆け上がったのである。

ドログバによれば、スタジアムの雰囲気も最高だったという。このシーズンのチェルシーといえば一般的に優勝を決めた決勝戦の印象が強いが、選手、そしてファンにとってはナポリ戦も非常に思い出深い一戦であるようだ。

ちなみに「チェルシーでのベストゴール」は、CLでは前述のバイエルン戦の同点弾、プレミアリーグではアウェイのアーセナル戦で決めたゴールとのことである。

チェルシーに通算164ゴールをもたらしたドログバ。偉大なストライカーがピッチを退くことは残念だが、再びチェルシーの一員として、今度はピッチの外で素晴らしい活躍を見せてくれることを期待したい。

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