むつ市脇野沢で名物の焼き干し作り盛ん

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うちわであおぎながら、手際よくイワシを焼き上げる浜小屋の人たち=27日午後、むつ市脇野沢九艘泊

 間もなく師走。青森県むつ市脇野沢九艘泊で、名物の焼き干し作りが追い込みに入っている。

 九艘泊漁港に面した櫛引理三郎さん(89)方の浜小屋では27日午後、魚をあぶる香ばしい匂いが漂っていた。潮の香りが交じる。真っ赤な炭火の両側に、串に通したマイワシやカタクチイワシがずらり。うちわであおぎながら、手際よく焼き上げていく。

 頭と内臓を取った魚を海水で洗い、天日干し。竹串に刺して炭火で焼き、乾燥室に入れて出来上がる。27日は午前5時ごろから作業に入ったという。10月中旬に始まった焼き干しの作業は12月上旬ごろまで続く。

 櫛引さん方は焼き干し作り約80年。東京など県外からも注文が入る。孫の清藤裕造さん(37)は「今年はアジが不漁で、注文を一部断らざるを得なかった」と話す。それだけ引き合いがある。