ロシアからまた、ショッキングなニュースが伝えられた。シベリア中部のクラスノヤルスク市のスケート場「ラススベート(夜明け)」で未成年の少年が、同級生と思われる少年たちによりジャケットに火をつけられ火だるまとなる映像が撮影され、ロシアのSNS「フ・コンタクテ」にアップされたのだ。
すぐに消火器で火を消そうとしたが、ジャケットに何らかの燃料がかけられていたのかなかなか消えず、スケート靴を履いた少年が氷の上に火に包まれたまま転がり最後には燃えるジャケットを脱ぎ捨てる様子も写されており、かなりのやけどを負ったものとみられる。同市のテレビ局「TVK」などが28日までに伝えた。
約13秒の映像では少年たちの笑い声が録音されているほか、事前に消火器を用意していたことから「面白半分」または「投稿映像撮影のため」火をつけたものとみられている。映像は20万回以上視聴された。投稿を知った地元警察は捜査に乗り出し、映像を撮影した複数の少女から事情を聴いているほかスケート場の防犯カメラを入手、具体的にだれが火をつけたのかなどの特定を急いでいるが、今のところ被害を受けた少年からの届け出はないという。
スケート場の従業員によると、少年たちはしばしばスケート場を訪れほかの来場者たちを罵ったりする姿が見られていた。
ニュースサイト「ガゼータ・ルー」によると、ロシアでは今月中旬にも北西部サンクトペテルブルクのアパートで、椅子に座らせられた14歳の少女が未成年の友人3人に火をつけられ、全身の皮膚の30%に及ぶ大やけどを負う事件があった。当初は誤って少女にアルコール飲料をかけた上、ライターを近づけたもので故意ではなかったとの判断がされたが、その後、司法当局は放火は故意だったとして3人のうち少年1人を傷害容疑で逮捕している。 (共同通信=太田清)