水戸・新荘小「ふれあいランチ」 食や遊び、高齢者と交流

地域支え続け四半世紀

©株式会社茨城新聞社

トランプ遊びを楽しむ高齢者や児童=水戸市新荘

子どもたちと高齢者が交流を深める水戸市立新荘小の「ふれあいランチの会」が20日、同市新荘の同小で開かれた。食や遊びを通し、約四半世紀にわたり続いている多世代交流は、高齢者の生きる喜びや児童の心の育成など、地域を支える福祉や教育に欠かせない役割を担っている。

「子どもの頃は、何をしてたの」「馬跳びやこま回しとかかな。たくさん遊んだよ」

各教室では1年生から6年生までの児童でつくる8グループに計33人の高齢者が加わり、折り紙やトランプ、郷土かるたなどのゲームに興じたり、おしゃべりに花を咲かせた。給食を味わった後は体育館に会場を移し、全校生徒による合奏や演劇なども披露された。

ふれあいランチの会は同小や市社会福祉協議会新荘支部などが主催し、1991年から毎年開かれている。新荘地区で1人暮らしの65歳以上の高齢者を招き、児童と交流を深める独自の取り組みで、同支部によると「小学校の教室を舞台に、高齢者と児童がこれだけ長く交流を続けている取り組みは珍しい」という。

同地区の高齢化率は34・6%(10月現在)で、市平均の25・8%(同)を大きく上回る。同支部は「広い土地が少ないためマンション新設もほとんどなく、若い住民の流入が少ない。そのため、高齢者住民らもこの催しを毎年楽しみにしている」と説明する。

3年前から毎年参加を楽しみにしているという塀和道子さん(80)は「子どもたちと一緒に食事をできるのでうれしい」と頬を緩ませる。この日が4度目の参加となる笹富子さん(80)も「自分も一緒に若返った気持ちになる。リフレッシュできました」と声を弾ませた。

同小4年の緑川そよさんは「勉強や遊びなど、知らないことを教えてもらえて楽しかった。来年も多くの方が来てくれるといいな」と話した。  (前島智仁)