滋賀の外国人観光客6年ぶり減 京都の宿泊施設不足緩和も影響

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2017年の滋賀県観光客数上位10カ所

 滋賀県の2017年観光客統計調査で、3年連続で過去最多だった外国人観光客数が53万7千人と、6年ぶりに減少した。全国的な訪日外国人(インバウンド)の増加に伴い12年以降、順調に伸ばしてきたが、宿泊客の大幅減を受けて前年を1万2千人も下回った。訪日客が伸び続ける中、滋賀では早くも「頭打ち」の様相だ。

 県内の外国人観光客数は東日本大震災のあった11年の12・5万人を底に、海外でのPR活動や観光情報の多言語化が功を奏し、14年28・2万人、15年47・5万人、16年54・9万人と右肩上がりで増加。17年も50万人という目標はクリアした。

 だが、4年連続で過去最多を更新してきた外国人宿泊客数は、16年比で5万3千人(13・4%)も減少。直近2年(16年39・8万人、15年36・1万人)を下回る34・4万人にとどまった。県は原因について、近接する京都府、大阪府の宿泊施設不足が緩和されたことを挙げる。

 外国人が宿泊客全体の2割を占め、交通渋滞などの「観光公害」も生じている京都市とは大きく異なり、県内では16年を除けば1割に満たない状態が続く。

 県観光政策室は「京都や大阪にはないスキーや温泉、ビワイチなどをアピールし、滞在時間を延ばしたい。ゆったり過ごしてもらえる滋賀の良さを売り込みたい」としており、17年10月に東京・日本橋に開設した情報発信拠点「ここ滋賀」での誘客にも力を注ぐ。