ブリュワーズがベテラン捕手・クラッツと1年契約

プロ入りから17年、最も充実したシーズンを過ごしたエリック・クラッツは、来季もブリュワーズの一員としてプレイすることが確実となった。日本時間11月28日、ブリュワーズはクラッツと1年120万ドルで契約を結んだことを発表。日本時間12月1日に迫っている年俸調停権保有選手への契約提示の締め切りに先駆けて、38歳のベテラン捕手との1年契約を成立させた。

年俸調停権を有している選手のうち、所属球団から契約を提示(テンダー)されなかった選手は、「ノンテンダーFA」としてフリーエージェント市場に出ることになる。クラッツはブリュワーズで年俸調停権を有している13人のうちの1人だったが、一番乗りでブリュワーズとの新契約を締結。残りの12人はゼイビアー・セデーニョ、ザック・デービース、ジュニア・ゲラ、ダン・ジェニングス、コリー・クネーベル、ジミー・ネルソン、エルナン・ペレス、マニー・ピーニャ、タイラー・サラディーノ、ドミンゴ・サンタナ、ジョナサン・スコープ、トラビス・ショウという顔ぶれになっている。

今季のクラッツはヤンキースのマイナーで開幕を迎えたものの、日本時間5月26日に後日指名選手との交換でブリュワーズに加入。マニー・ピーニャに次ぐ2番手捕手として自己2番目に多い67試合に出場し、打率.236、6本塁打、23打点、OPS.634をマークした。打撃好調だったこともあってポストシーズンでは主戦捕手として起用され、9試合に出場して打率.292、OPS.721と存在感を発揮。特にロッキーズとの地区シリーズでは8打数5安打(打率.625)の大活躍を見せ、野手としては1905年アスレチックスのレイブ・クロス(39歳)以来となる高齢ポストシーズンデビューとなった。

ブリュワーズの球団史上、クラッツよりも高齢でプレイした捕手は1991年のリック・デンプシー(42歳)と2010年のグレッグ・ゾーン(39歳)だけ。「引退はまだ考えていない」と語るクラッツは、来季も2番手捕手として、元気にピーニャをサポートすることになりそうだ。

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