JFE条鋼、「ビーエスヘルメット」を開発 落下物に対応、頭部への衝撃3分の1に

 JFE条鋼(社長・渡邉誠氏)はこのほど、耐落下衝撃性向上型ヘルメット「ビーエスヘルメット」を開発し、10月から各製造所の一部で使用を始めた。消防用ヘルメットに近い形状をしており、内部の発泡スチロールライナーを厚くすることで飛来物や落下物に対する衝撃吸収性能を向上。従来の産業用ヘルメットに比べ約20%重いが、頭部に伝わる衝撃を3分の1に低下できる。

 同社では「100万分の1の重大災害リスク撲滅活動」を展開している。その活動の一環として働く人の命を守る目的で、同社の「技術部」と「安全衛生環境防災部」が窓口となって独自仕様のヘルメットをメーカーと共同開発した。意匠登録は完了し、現在、実用新案を申請中。

 ビーエスヘルメットはライナーを厚くするとともに、十字形状のリブで頭頂部の保護を強化したことが特徴。消防用ヘルメットと同等の衝撃吸収性を実現している。同社では今後、外部への販売も計画している。

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