JFE建材、小規模渓流向け鋼製ダムを拡販

軽量化し施工性3割向上

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 JFE建材(社長・久保亮二氏)は小規模渓流向けの透過型鋼製ダムを拡販する。従来展開していた「土石流フェンス」を軽量化し施工性を従来比2~3割向上。商品名も「JDフェンス」(ジェイディフェンス)と改称した。先月には砂防・地すべり技術センターから建設技術審査証明(砂防技術)を取得しており、今後積極的に普及を図っていく方針。

 同社は13年から小規模渓流対策の透過型土石流・流木捕捉工「土石流フェンス」を販売。土石流や流木を捕捉するための横材(鋼管)と柱材(H形鋼)で構成された製品で、これまでに5件の施工実績を有する。今回、横材の間隔を従来の30センチメートルから20センチメートルにすることで柱材への礫の直撃を抑制。これにより柱材のサイズダウンが可能となったほか横材の直径も100ミリメートル減の300ミリメートルにするなど軽量化を図り、施工性と経済性を高めた。鋼製部の高さは2~5メートルで各渓流の流出土砂量に対応できるようにしている。

 近年、線状降水帯などによる短時間豪雨や局所的豪雨が原因で土砂災害の発生頻度が増加。小規模渓流でも土石流や流木の発生する頻度が高まっている。国土交通省も今年7月の豪雨による土砂災害を受けて「実効性のある避難を確保するための土砂災害対策検討委員会」を設置。実効性のある避難を確保するためのハード・ソフトの連携のあり方が検討されている。同社ではこれに資する製品として改良を施し普及拡大に乗り出した。生産は神戸工場で行う。