よちよちクラブ/とことこクラブ 赤ちゃん通じて和やか交流

ニュージャージー州フォートリーにある教会で月2回、赤ちゃんとママ・パパのための交流会が開かれている。一つは歩き始める1歳くらいまでの「よちよちクラブ」、もう一つは1歳から2歳半くらいまでの「とことこクラブ」だ。

みんな仮装してハロウィーンを満喫。仁子さんは魔女の格好で登場

どちらも先生を務めるのは、ベビーマッサージや幼児日本語教師の資格を持つモイ仁子(きみこ)さん。ハロウィーン間近のこの日は、子供たちが仮装して登場し、魔女の姿をした仁子さんもお楽しみのイベントを用意した。

先によちよちクラブから始まり、「おへんじ、おへんじ」と毎回「おへんじのうた」で参加した赤ちゃんを一人ずつ呼んでいく。その後も歌遊びが続き、マラカスやタンバリンを使って「こぶたぬきつねこ」を歌って盛り上がった。

モイ仁子さん 談笑してお茶を飲む気さくな憩いの場として毎回5〜10人ほどが参加しています。産後で息が詰まったり、寂しい思いをしたりしがちなママはもちろん、パパも歓迎。季節ごとの行事や、手作りの物を心掛けています。今回はハロウィーンの特別構成でしたが、通常よちよちクラブではアタッチメントのベビーマッサージも行なっています。

仁子さんは季節の行事を取り入れるよう心掛け、自宅で採れたカボチャを持参。ママたちがそれに顔を描いていき、ひょうきんなカボチャが次々と出来上がると、赤ちゃんもママもニコニコうれしそう。

その後は「一緒にトリック・オア・トリートで遊びましょう」と仁子さん。手作りしたバッグをそれぞれ手渡し、お菓子を配ってハロウィーン気分を味わった。

後半の「とことこクラブ」では、毎回ピアノの渡辺倫子(みちこ)先生を招き、「ドレミの歌」や「シャボン玉」を演奏。この他「どんぐりころころ」など季節に合った歌を選んだ。丸めた新聞をオレンジ色の紙でくるんでかわいらしいカボチャにしたり、ビンゴゲームをしたり、こちらの教室でもハロウィーンの特別演出をした。

その後は参加者全員そろってのティータイム。みんなが楽しみにしているというお菓子は、これまた仁子さんの手作り。米国での生活や地域の行事、育児のあれこれなど話題は尽きず、穏やかに時間が過ぎていく。

思い思いの顔を描いたカボチャと一緒に「ハイチーズ!」

参加したメナル理愛奈(りあな)ちゃん(1歳8カ月)のママ由利子さんは、妊娠中にマタニティーヨガの先生の紹介でこのクラブを知ったといい、「生後2カ月ぐらいでよちよちクラブに入り、引き続きとことこクラブに参加しています。子供同士よい刺激を受けて生き生きしています。私も日本語でいろいろと相談相手ができ、こういう場はありがたいです」と話した。

とことこクラブでは新聞紙を丸め、ママと一緒にカボチャのお化けを作った

出産を機に仕事を辞めたという小林明美さんは現在1歳4カ月の将人くんを妊娠中にクラスを紹介されたといい、「ゾウなど動物の絵札を使って『これなあに?』とクイズを出す遊びでは、仁子さんの方に近寄って行ったり、カードを取ろうとしたり興味津々。他の子を見てたくさん刺激も受け、私もママ友が増えてうれしいです」。

娘の梨楓(りほ)ちゃん(2歳1カ月)が1歳になる前に入った岡田弥生さんは「渡米後間もなくて分からないことが多い中、交流の輪が広がるきっかけになりました。子供の成長に合ったイベントも盛りだくさんで親子共々楽しんでいます」と笑う。

メンバー募集中

通常月2回、午前開催、各90分程度。参加費はよちよちが15ドル、とことこが20ドル(お菓子付き、材料費込み)。ランチ希望者はプラス6ドル。次回は12月13日(木)【会場/問い合わせ】Fort Lee Gospel Church(1625 Palisade Ave., Fort Lee, NJ 07024) / moye0216@yahoo.co.jp / TEL: 917-683-3932

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