妊娠中も安心して利用を サポートタクシー研修会 長崎第一交通営業所

 妊産婦が陣痛時や通院に利用できる「ママサポートタクシー」の運転手を養成する研修会が26日、佐世保市相浦町の長崎第一交通佐世保営業所であった。
 長崎第一交通佐世保営業所と三光第一交通(卸本町)が2014年に始めたサービス。かかりつけ病院や出産予定日を登録すると、研修を受けた運転手がバスタオルや防水シートを備えた車両で迎えにくる。
 入社2年以内の18人が参加した。県助産師会の野間田真紀子会長が、妊娠による女性の体の変化や赤ちゃんの成長について人形や模型を使って説明。つわりが出やすい妊娠13週ごろまでの妊婦に気分が悪くないか確認をしたり、乗り降りの際に「ゆっくりでいいですよ」と声を掛けたりすることなどを助言した。約7キロの装具を着けて、タクシーの乗り降りや歩行を体験する時間もあった。
 浜野寿文さん(53)は「女性の大変さが分かっていない部分があった。気遣いや声掛けを大事にして乗務したい」と話した。

母親の胎内の仕組みについて学ぶ参加者=佐世保市、長崎第一交通佐世保営業所

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