立佞武多「関羽」パリの会社に無償譲渡

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仏パリでの「ジャポニスム2018」に出陣した立佞武多「文武聖人 美髭公 関羽」=10月20日夜(現地時間、五所川原市提供)

 日仏友好160年を記念し、パリで開かれている日本博「ジャポニスム2018」に出陣した五所川原立佞武多(たちねぷた)「文武聖人(ぶんぶせいじん) 美髭公(びぜんこう) 関羽」が、現地のアパレル会社に無償譲渡されることが28日、市への取材で分かった。関係者によると、立佞武多は今後、日本文化に関連する欧州のイベントなどで展示されるという。

 「関羽」は高さ約11メートルの中型立佞武多。市観光物産課技能技師の福士裕朗さん(37)が2012年に制作した。分解した状態で船便でフランスに運ばれ、パリで組み立てて現地時間の10月20、21日夜、アクリマタシオン庭園で運行。パリっ子の注目を集めた。

 運行後、市がジャポニスム関連のイベント会社を通じてねぷたの引取先を探したところ、アパレル会社の「AOI CLOTHING」が手を挙げた。

 市観光物産課によると、同社は、日本人デザイナーの滝野達樹さんが代表を務めており、着物など和の意匠を取り入れた作品を発表している。欧州各地で日本文化を紹介するイベントなどへの出展実績があり、立佞武多もそうした会場に展示する計画という。

 28日は同市の立佞武多の館でジャポニスムの「出陣報告会」が行われた。福士さんは取材に「これからも世界中の人に立佞武多の価値を知ってもらうことが必要。(譲渡される立佞武多の展示が)そうした機会になれば」と語り、佐々木孝昌市長は「立佞武多にはどんな人をも引きつける力がある。(欧州で)五所川原をアピールする存在になってほしい」と述べた。