ヤンキースからDFAのトレイエスがカブスへ移籍

日本時間11月29日、カブスは後日指名選手または金銭との交換でヤンキースからロナルド・トレイエスを獲得したことを発表した。二塁、三塁、遊撃の3ポジションを守り、内野のユーティリティとして活躍していたトレイエスだが、ミゲル・アンドゥハーやグレイバー・トーレスといった若手内野手の台頭により同27日にDFAに。カブスは正遊撃手のアディソン・ラッセルが40試合の出場停止処分を受けていることもあり、内野のデプス補強に動いた格好だ。

現在26歳のトレイエスは、2015年にドジャースでメジャーデビューし、2016年からの3シーズンはヤンキースでプレイ。メジャー4シーズンで通算229試合に出場し、打率.281、4本塁打、56打点、4盗塁、OPS.685をマークしている。2010年2月にレッズと契約したトレイエスは、2011年12月のトレードでデーブ・サッペルト、トラビス・ウッドとともにショーン・マーシャルとのトレードでカブスへ移籍し、2013年7月にアストロズへ移籍するまでカブス傘下のマイナーに所属。今回のトレードにより5年半ぶりのカブス復帰が実現した。

トレイエスは二塁で通算92試合、三塁で同74試合、遊撃で同60試合、右翼で同3試合の出場経験があり、ユーティリティ性が最大の魅力。2017年に自己最多の108試合に出場して打率.292をマークしているように打撃も決して悪くなく、内野の控えに置いておくにはうってつけの存在だ。

なお、出場停止処分を受けているラッセルは年俸調停権保有者であり、ノンテンダーFAとなる可能性が取り沙汰されている。その場合には正二塁手のハビアー・バイエズが遊撃へ移り、二塁にはベン・ゾブリストやイアン・ハップが入ることになると見られるが、ダニエル・マーフィーとの再契約やDJレメイヒュー、ジェッド・ラウリーらの獲得に動く可能性もあるだろう。いずれにしても、トレイエスは内野のバックアップ要員として貴重な戦力になりそうだ。

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