坂元裕二も称賛。「フジテレビヤングシナリオ大賞」を14歳・鈴木すみれさんが最年少受賞

数々の人気脚本家を輩出してきた「フジテレビヤングシナリオ大賞」の第30回受賞作品が、東京都在住の中学2年生・14歳の鈴木すみれさんによる「ココア」に決まった。同賞史上最年少の受賞で、それぞれ事情を持つ3人の少女たちの思いと人生が交差する青春群像劇は、同系でドラマ化される。

受賞会見で、小学校時代から文章を書くのが好きだったという鈴木さんは「小学校5年の時に見た坂元裕二さん脚本の『Mother』(2010年/日本テレビ系)に衝撃を受けて、私もこういう仕事がしたいと思って坂元さんの本を買って、自分で勉強して書いたのが今回の『ココア』。初めて書いたので分からないこともあったけれど、受賞できてうれしい」と初々しい表情を見せた。

30回目の節目ということもあり、第1回受賞者で鈴木さんの憧れの人でもある坂元氏がサプライズ登場。当時19歳の最年少で受賞した坂元氏は「30年もかかったのかと思うけれど、年齢を五つも更新して最年少記録が破られてとてもうれしい」と述べて、鈴木さんには「とても面白く素晴らしいし、才能豊かでうまい。何よりも感銘を受けたのは人間を見る力が強いということ。今後どこの場所に行っても人間を見る力は役に立つので、それを持っているのは素晴らしいこと」とエールを送った。

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