希少な白小豆の菓子続々 丹波市の新名物誕生に期待

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希少な白小豆で作った和洋の新作菓子を囲む生産者や菓子店関係者。丹波白雪大納言の菓子販売店では店頭に共通の目印を掲げるという=氷上住民センター

 栽培が難しく、全国的にも希少な白小豆を使った新作菓子の発表会が29日、氷上住民センター(兵庫県丹波市氷上町成松)であった。市内でしか生産されていない丹波白雪大納言から、上品な味わいに仕上げた白あんなどを使ったどら焼きやぜんざい、バターサンドなど市内の7店が工夫を凝らした逸品ばかり。生産者と加工業者ではブランド力を高め、丹波市の新名物にしたいと意気込んでいる。

 白雪大納言は2002年に県中央農業技術センター(加西市)が開発した。ただ、豆類の中でも飛び抜けて排水に注意する必要があり、通常の小豆から受粉してしまうと白くならないため農地が限定されるなど、栽培はかなり難しいという。

 丹波市では15年から栽培が本格化し、現在は丹波白雪大納言生産組合(21会員)で400キロほどを生産する。収量が少ない中、まずは地元でブランド力を高めようと、市内の菓子店などで作る丹波三宝推進協議会が試験的に白小豆の菓子を開発し、各店で今秋から新作として販売を始めた。

 通常の白小豆より大粒で皮が破れにくいため粒あんにもなり、インゲン豆の白あんよりあっさりとした味で材料の組み合わせもしやすいという。まんじゅうを販売する藤屋(同市山南町井原)では「菓子材料として扱いやすい」と絶賛。どら焼きを作った荒木本舗(同市青垣町小倉)と、二色ぜんざいを開発したときわ堂(同市氷上町常楽)では「女性人気が高く、売れ行きは好調」と口をそろえる。

 高見康彦生産組合副組合長(50)=同市=は増産に向けて「機械化の研究を進める必要はある」と意欲。生産組合と推進協議会を兼務し、焼きドーナツなどを開発した畑道雄さん(47)は「難しい作物である分、丹波市の農産地としての素晴らしさが伝わるよう期待している」と話していた。(中西幸大)