台風危機越え冬メロン甘く ハウス全壊、一時は「あきらめた」

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台風被害を乗り越えて育った「冬メロン」(守山市洲本町)

 滋賀県守山市の特産品のメロンを冬場に収穫できるよう栽培した「冬メロン」の出荷作業がピークを迎えている。9月の台風で大きな被害を受け、収穫が危ぶまれたが、甘みをたっぷりと蓄えたメロンが実った。

 JAおうみ冨士と地元農家らが2015年に商品化した。今年は8月末、ビニールハウス4棟で2500株を植えたが、直後の台風21号でハウス1棟が全壊し、他も屋根が大きく損壊した。メロン農家の西村善一さん(80)は「被害は最悪の状況で、今年は収穫をあきらめていた」と振り返る。

 屋根が一部残るハウスに植え替え、雨風を防ぐことで、当初予定の半分になる約1300玉を収穫できるめどがついた。

 収穫初日の29日は、午前6時から農家が約350玉の表面に付いた土をたわしで丁寧に落とした。大きさは例年より一回り小さいが糖度は平年並みの13~15度あるといい、西村さんは「メロンがここまでよく頑張ってくれた。口いっぱいに広がる甘さを堪能して」と語る。

 収穫は12月上旬ごろまで。1日からJAおうみ冨士の直売所「おうみんち」(洲本町)で1玉1500~3千円で販売する。