パドレスとリチャーズが2年1500万ドルで契約合意へ

今オフのパドレスは来季のみならず、その先も見据えた投手補強を目指している。その補強の一環として、エンゼルスからフリーエージェントとなったギャレット・リチャーズと契約合意に至ったようだ。MLBネットワークのジョン・ヘイマンが契約合意を最初に報じ、その後、ヤフー・スポーツのジェフ・パッサンが総額1500万ドルの2年契約であることを伝えた。なお、リチャーズは今年7月にトミー・ジョン手術を受けており、戦列復帰は2020年シーズンになると見られている。

現在30歳のリチャーズは、今季エンゼルスで16試合に先発して76回1/3を投げ、5勝4敗、防御率3.66、87奪三振を記録。2014年から2年連続で13勝以上をマークするなど、通算では45勝38敗、防御率3.54という成績を残している。健康であればエース級の活躍が期待できるリチャーズだが、非常に故障が多く、今季は7月にトミー・ジョン手術を受けてシーズン終了。来季は登板できない可能性が高く、今回の2年契約は2020年シーズンを見据えたものになっている。

今季のパドレスはジョーイ・ルケーシー、エリック・ラウアー、ジェイコブ・ニックスといった若手投手を積極的に先発で起用したが、これはチーム再建が正しい方向へ進んでいることの証ともいえる。MLB公式サイトのプロスペクト・ランキングで全体トップ100以内にランクインしているクリス・パダックとローガン・アレンも来季中のメジャーデビューが期待されており、マッケンジー・ゴア、エイドリアン・モレホン、ミシェル・バイエズ、ルイス・パティーノ、ライアン・ウェザースといった有望株もマイナーで成長中。リチャーズにはこうした若手投手が揃うなかで、先発ローテーションの軸としての働きが期待されることになるだろう。

2020年シーズンに向けての補強を行ったパドレスだが、来季の先発ローテーションの陣容はまだ固まっていない。今後は、1~2年の短期契約で先発ローテーションの一角を担ってくれる投手の獲得を目指していくことになりそうだ。

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