エンゼルスがカブスの「代打の切り札」ラステラを獲得

日本時間11月30日、エンゼルスは金銭または後日指名選手との交換でカブスからトミー・ラステラを獲得したことを発表した。ラステラの加入に伴い、40人ロースターの枠を空けるためにジャバリ・ブラッシュがリリース(解雇)となった。

現在29歳のラステラは今季カブスで自己最多の123試合に出場し、打率.266、OPS.672をマーク。目立った数字ではないものの、代打では見事なパフォーマンスを見せており、今季代打で50回以上起用された選手のなかでは24安打、打率.312、OPS.813がメジャートップ、11打点が同2位の好成績だった。また、ラステラは安定した出塁能力を誇る選手であり、メジャー5シーズンの通算出塁率は.345となっている。

ラステラは移籍に伴い「過去4シーズンにわたって素晴らしい経験をさせてくれたシカゴ・カブスに感謝したいです」とカブスへの感謝のコメントを発表。「カブスは僕に野球以上のたくさんの物事を教えてくれた素晴らしいグループです。多くの面で僕を助けてくれました。ファンと球団組織の全ての人に感謝したいです。あなたたちのおかげでキャリアで最高の時間を過ごせました」とカブスで過ごした4シーズンを振り返った。

ラステラは主に二塁と三塁を守ることができ、ザック・コザート、デービッド・フレッチャー、テイラー・ウォード、ルイス・レンヒフォ、ケイレブ・カワートらとのレギュラー争いに加わることが予想されている。また、ラステラは年俸調停権保有者であるが、このタイミングでエンゼルスが獲得したことを考えると、来季の契約を提示されることは確実であり、ノンテンダーFAとなることはないだろう。

一方、エンゼルスをリリースされたブラッシュは、今季AAA級で83試合に出場して打率.317、29本塁打、OPS1.131の大暴れ。しかし、相変わらずメジャーでは結果を残せず、24試合で打率.103、1本塁打、OPS.328に終わっていた。

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