昨年コンフェデ出場の24歳、現役引退を電撃発表…そのコメントが考えさせられる

『Stuff』は28日、「ニュージーランド代表DFキップ・コルヴェイが、24歳で現役引退を発表した」と報じた。

キップ・ウォーレン・コルヴェイは1994年生まれの24歳。アメリカのハワイ州生まれで、カリフォルニア・ポリテクニック州立大学を経てサンノゼ・アースクエイクスに入団した経験を持つ選手だ。

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今年は同じMLSのコロラド・ラピッズに加入したが、主にリザーブでのプレーに留まっており、今季限りで契約が満了になっていた。

しかし一方ニュージーランド代表としては重要な選手となっており、昨年行われたコンフェデレーションズカップのメンバーにも選ばれ、ロシア戦では右のウイングバックとして先発出場していた。

ただ、彼は今季24歳でサッカー選手としてのキャリアを終えることを選択したという。この突如の発表にニュージーランドサッカー界は衝撃を受けた。

キップ・コルヴェイ 「思い上がっていると言われるかもしれない。それは分かっているよ。

サッカー選手は多くの人がなれるものじゃない。僕はそのチャンスをあきらめようとしているのだから。

サッカーは素晴らしいよ。特に代表チームは。世界を旅して、特別な試合でプレーできた。しかし、自分の未来を考えれば、経済的な部分で安心感を持てなかった。

これからの10~12年を見れば、サッカーは僕を減速させるものだと思うし、将来持ちたいライフスタイルを与えてくれるとは考えられなかった。

今後もっと出場を重ねられる。そんな時にキャリアを離れるのは厳しいことになると思う。しかし、これも自分の決断の一部なんだ。

僕は人生の新しい部分を楽しんでいこうと前向きだ。僕は高校時代から試合に多くのものを与えてきた。

たとえプロサッカー選手としては2~3年だけのキャリアだったとしても、僕にとってはそれ以上に満たされた日々だった。

時々、僕は以前と同じ程に試合を楽しめていないように感じた。それが大きな要因の一つでもある。僕の契約はコロラド・ラピッズに拒否された。

サッカーでプレーしたい場所に到達するためには何年もかかるだろうし、それでもたどり着けるかどうかは保証されない。人生において捨てられないものも捨てて、もう一度動き出さなければならないだろう。

代表の先輩方やMLSの仲間のように、長い間クラブに所属したり、うまく契約を結ぶことができれば、それは本当にいいことだ。

ただ、僕はMLSでも他のリーグでも自分自身を証明していない。良いお金のオファーが来るとは思えない。あってもMLSかUSL(独立リーグ)で1年契約だろう。

しかし、そこでうまく行かなければ、どうなるかはわからない。どこにいるかわからない。プランを立てられない。それは、人々があまり見ない部分の一つだよ」

コルヴェイは今年コロラド・ラピッズで年間6万7500ドルの給与を受け取っていたが、これはMLSでの最低年俸に近いものだった。

なお、コルヴェイはこれからデンバーの大学に入り、医師助手としてのキャリアを追求していくとのことだ。

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