対馬海保 表彰伝達 灯台絵画コン、未来に残そう青い海・図画コン

 全国の小中高校生を対象にした「灯台絵画コンテスト」で、対馬市立東小6年の原口桂衣(けい)さん(11)と同3年の原口怜久(れく)君(8)きょうだい=峰町佐賀(さか)=が金賞に選ばれた。
 コンテストは、灯台など航路標識に関する知識を普及している公益社団法人「燈光会(とうこうかい)」(東京)が主催。今年は全国から計601点の応募があり、対馬からは国土交通大臣賞、海上保安庁長官賞に次ぐ金賞を受賞した2人を含め、小中高校生の計5人が受賞した。
 桂衣さんは、夏休みの家族ドライブで訪れた上県町佐護西里の対馬棹埼灯台を描いた。同灯台は紅白のストライプ模様で塗装されており、緑の木々や朝鮮海峡の青い海原に映えている。怜久君は、自宅近くで昨冬見た対馬佐賀港北防波堤灯台の夜景を、沖合のイカ釣り船や、いさり火が上空の氷晶に反射して見える「光柱(こうちゅう)」と絡めて幻想的に描いている。
 表彰式が23日、厳原町であり、対馬海上保安部の松本孝典部長が賞状を手渡した。2人は金賞とともに対馬海上保安部長賞も受賞。桂衣さんは「紅白模様の灯台は珍しいと聞いて描いた」、怜久君は「光柱がとてもきれいだった」と話した。
 全国の小中学生が対象の「未来に残そう青い海・図画コンクール」(海上保安庁主催)の表彰式もあり、夏休みに自宅近くの海岸で大きなヤドカリを取った思い出を描き、海上保安協会門司地方本部長賞に選ばれた市立今里小2年の日下部幸太君(8)=美津島町尾崎=ら小学生3人が表彰された。

右から原口怜久君、桂衣さんら「灯台絵画コンテスト」の受賞者=対馬市交流センター
日下部君(右)ら「未来に残そう青い海・図画コンクール」の受賞者

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