マックス・リヒターの香港公演がYouTubeで生配信決定

© Heiko PriggeDG

ドイツ生まれのイギリスの作曲家・ピアニストで、「ポスト・クラシカル」を牽引するマックス・リヒター。彼が12月1日に香港で行うコンサートがYouTubeにて生配信されることが発表となった。

「ポスト・クラシカル」は今年12月6日に創立120周年を迎える老舗クラシック・レーベル、『ドイツ・グラモフォン』が従来のクラシック音楽同様に力を入れているジャンルでもあり、その代表的なアーティストとして高い人気を誇るのが、ドイツ生まれのイギリスの作曲家・ピアニストのマックス・リヒターだ。映画音楽家としても活躍し、数々の映画スコアの作曲や楽曲の提供をしており、特にSF映画『メッセージ』に提供した「オン・ザ・ネイチャー・オブ・デイライト」は日本でも話題となった。また睡眠のために作成された1曲8時間を超える「Sleep」を制作し、特にApple MusicやSpotifyといったストリーミングサービスでは絶大な支持を受けている。

今回、ドイツ・グラモフォン創立120周年を記念して、そのマックス・リヒターが初めて香港を訪れ、自身の代表作である『リコンポーズド・バイ・マックス・リヒター~ヴィヴァルディ《四季》』と『メモリーハウス』を11月30日と12月1日に演奏し、12月1日の公演がドイツ・グラモフォンのYouTubeチャンネルで360°と2Dでライヴ・ストリーム配信されることが決定した。

マックス・リヒターは来年3月には来日公演も予定されている。

【ライヴストリーミング】
2018年12月1日(土)日本時間午後9時~
2D Stream: https://www.youtube.com/watch?v=6PIMPcxuq1U
360° stream: https://www.youtube.com/watch?v=AW8LlrT_xWw

【公演内容】
日時:2018年11月30日&12月1日
会場:香港文化中心コンサート・ホール
演目:リコンポーズド・バイ・マックス・リヒター~ヴィヴァルディ《四季》
   メモリーハウス
出演:マックス・リヒター(ピアノ&キーボード)
   マリ・サムエルセン(ヴァイオリン)
   グレース・ダヴィッドソン(ソプラノ)
   ロバート・ジーグラー指揮 香港フィルハーモニー管弦楽団

■作品情報

マックス・リヒター『リコンポーズド・バイ・マックス・リヒター~ヴィヴァルディ《四季》(邦題:「25%のヴィヴァルディ」)』
CD
https://www.universal-music.co.jp/max-richter/products/ucch-1037/
iTunes / Apple Music
https://itunes.apple.com/jp/album/827705582
Spotify
https://open.spotify.com/album/5yuG2LEkf7QA9ZGIXldCmy?si=cPHxE4hgQIyA50GOKdx9IQ

 
マックス・リヒター 『スリープ』

iTunes / Apple Music
https://itunes.apple.com/jp/album/1017067859
Spotify
https://open.spotify.com/album/0JLN7JryQ2T7lBEYIrSQF1?si=JqFKC-F8QbSgG3ljBCtX6g

■マックス・リヒター プロフィール
1966年1月21日ドイツ・ハーメルン生まれ。
イングランド・ベッドフォードで育ち、エディンバラ大学と英国王立音楽院でピアノと作曲を学んだ後、フィレンツェでルチアーノ・ベリオに作曲を師事した。在学中の1989年、スティーヴ・ライヒ「6台のピアノ」を演奏するために6人組ピアノユニット「ピアノ・サーカス」を結成。翌90年、同曲とテリー・ライリー「In C」をカップリングしたアルバムでアーゴ(現デッカ)レーベルからデビュー、絶賛を博す。90年代後半から作曲家/アレンジャーとして活動を開始し、2002年にフル・オーケストラを起用したソロ・デビューアルバム『メモリーハウス』をリリース。その後、女優ティルダ・スウィントンをナレーターに迎えた『ブルー・ノートブックスThe Blue Notebooks』(2004)、村上春樹の英訳テキストを用いた『Songs From Before』(2006)、携帯電話の着信音を変奏曲形式で作曲した『24 Postcards in Full Colour』(2008)、シューベルト「冬の旅」にインスパイアされたバレエ音楽『Infra』(2010)と、新作アルバムをリリースするたびに斬新なアプローチに挑み、ポスト・クラシカルの最重要作曲家として注目を集める。2012年、ヴィヴァルディ「四季」全曲をリコンポーズ(再作曲)した『25%のヴィヴァルディ』をリリースし、英米独のiTunesクラシック・チャートで第1位を獲得した。演奏時間が8時間にも及ぶ最新作『スリープ』(ダウンロードのみ)およびその抜粋版『フロム・スリープ』(CDおよびダウンロード)は、バッハ「ゴルトベルク変奏曲」にインスパイアされ、“睡眠するための音楽”という大胆な作曲コンセプトを展開している。映画音楽の分野でも活躍し、主な作品に『戦場でワルツを』(2008)、『サラの鍵』(2010)、『パーフェクト・センス』(2011)、『ディス/コネクト』(2012)、『少女は自転車にのって』(2012)、『めぐり逢わせのお弁当』(2013)、『コングレス未来学会議』(2013)など。

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