
JR西日本金沢支社の前田洋明支社長は11月30日の記者会見で、今冬から北陸線で特急の運行より除雪作業を優先する方針を示した。2月の記録的な大雪で北陸線が全面運休に追い込まれたため、除雪の基準を見直し、きめ細かい作業を目指す。
ラッセル車の稼働が増え、特急が走れない時間帯が多くなる可能性がある。前田氏は「特急より地域の足を確保するのが最優先だ」と述べ、除雪後はできるだけ普通列車を走らせ、長時間の運休は避けると説明した。
今冬からレールの上や線路脇に積もった雪の量に応じて出動する目安を設定。降雪予報なども踏まえ、ラッセル車の運行を判断する。降雪情報の収集強化へ金沢―敦賀(福井県)の予報エリアを細分化し、積雪計や監視カメラを増設した。
ホームの除雪に時間がかかる場合は、乗降可能な駅に限り停車する臨時快速列車も運行する。