認定制度見直し 五島市の会 県に要望

 カネミ油症被害者五島市の会(旭梶山英臣会長)は30日、油症認定制度見直しなどを求める8項目の知事宛要望書を県に提出した。
 旭梶山会長や五島市の担当者ら4人が県庁を訪れ、県生活衛生課の加藤佳寛課長が書面を受け取った。
 国に要望してほしい内容として、油症2世や発生当時保健所に届け出たり汚染油を食べたことを証明できたりする被害者は、申請手続きだけで認定するよう求めた。汚染油の販売経路や被害の広がりの解明なども要望した。
 旭梶山会長は「次世代を含め認定問題を解決してほしい」と述べ、加藤課長は「被害者に寄り添って施策を進める」と述べた。
 県は、診断基準見直しなど県として国にできる要望はするという。

カネミ油症患者の救済へ要望書を県に提出する旭梶山会長(右)=県庁

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