長町武家屋敷跡で薦掛け

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 師走入りした1日、金沢市の長町武家屋敷跡で土塀を雪から守る薦(こも)掛け作業が始まった。職人が手際よく縄で薦をつるし、観光客は城下町の冬支度に興味深げに見入った。

 稲わらで編まれた薦は、塀に染み込んだ雪の水分が凍って膨張し、土塀がはがれるのを防ぐ役割がある。作業は石川県造園業協同組合の吉村務理事長の号令で始まり、職人35人が幅3・6メートル、高さ95センチの薦を土塀の腕木に縄で結んだ。

 これまで、土塀の基礎である石垣の高さに合わせて薦を掛けていたが、塀によって石垣の高さが異なるため、段違いになった薦が風で揺れやすかったという。今季は石垣の高さに関係なく薦の下辺が地面から30センチの高さにそろえてつるして揺れを防ぎ、見た目も美しくした。

 2日までに薦約500枚を民家や施設の土塀約1100メートルに取り付ける。

 1日の県内は気圧の谷の影響で曇りか雨となった。正午までの最高気温は金沢が11月中旬並みの15・0度、輪島は平年並みの13・0度だった。金沢地方気象台によると、2日の県内は晴れの見込み。