【MLB】名手カノの仰天トレード、近日中正式発表と米報道 クリアすべき3条件とは…

マリナーズのロビンソン・カノ(左)とエドウィン・ディアス【写真:Getty Images】

マリナーズはカノと守護神ディアスをメッツへ放出

 メジャーでは、毎オフ周囲の度肝を抜く大型トレードが発生するが、今オフもその例に漏れることはなさそうだ。すでに複数の米メディアが報じている通り、マリナーズはベテラン二塁手ロビンソン・カノと若き守護神エドウィン・ディアスをメッツに送り、その見返りとしてベテラン外野手ジェイ・ブルース、救援アンソニー・スウォーザック、2018年ドラフト1巡目外野手ジャレッド・クレニック、2016年ドラフト1巡目右腕ジャスティン・ダン、22歳右腕ガーソン・バティスタの5選手を獲得するトレードを画策。米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によれば、現地12月3日の週にも正式発表されるという。

 36歳のベテラン二塁手カノは、球宴8度選出、球宴MVP受賞、ゴールドグラブ賞2度、シルバースラッガー賞5度などの実績を持つ。2005年にヤンキースでデビューし、9年を過ごした後、2013年オフにマリナーズへFA移籍。10年2億4000万ドル(約272億5100万円)という超大型契約を結び、2023年まで契約を残しており、マリナーズはそのうち2500万ドル(約28億3900万円)前後を負担すると見られている。

 ローゼンタール記者によれば、この「ブロックバスター」と呼ばれる大型トレードが成立するには、3つの条件があるという。まず1つ目は、MLBコミッショナー事務局がトレードの中に含まれる金銭のやりとりを承認すること。2つ目はトレードの対象となる全選手がフィジカル検査をクリアしなければならないこと。そして、最後の3つ目が、契約の中に全29球団に対するトレード拒否権を持っているカノが、拒否権を放棄することだ。

 ヤンキースでメジャーデビューを果たし、キャリアの大半をニューヨークで過ごしたカノにとって、本拠地を同じくするライバル球団メッツへの移籍であれ、ニューヨークに戻れることに対して異論はないはずだ、というのが、現地メディアの予想だが、果たしてカノは拒否権を放棄するのだろうか。いずれにせよ、週明け早々にも大きな動きがありそうだ。(Full-Count編集部)

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