ヴィニシウス、ロドリゴ、ディアスも? レアルの”若手路線”は正しいのか

レアルのヴィニシウス・ジュニオール photo/Getty Images

ルイス・フィーゴやデイビッド・ベッカムらスター軍団を獲得し続けていたレアル・マドリードにとって、ここ最近の補強の流れは少し特殊だ。大金を投じてスター選手を確保するのではなく、将来花開く可能性がある若手にスポットを当てているのだ。

現在はマンチェスター・シティに所属する19歳MFブラヒム・ディアス獲得に迫っていると言われており、レアルが以前より若手を重視しているのは明らかだ。スペイン『MARCA』もこの変化を取り上げているが、問題は上手くいくのかどうかだ。

ディアスに限らずレアルはフラメンゴから18歳のブラジル人FWヴィニシウス・ジュニオールも引き抜き、今のトップチームでもダニ・セバージョスやマルコ・アセンシオら若手がチャンスを得ている。しかし、彼らが全員即戦力になるとは限らない。レンタル移籍を続けている19歳のノルウェー人MFマルティン・ウーデゴーや、マルセロのバックアッパーになりきれずレアル・ソシエダにレンタル移籍したDFテオ・エルナンデス、セルヒオ・ラモスやラファエル・ヴァランとはレベルが異なるヘスス・バジェホなど、若手が戦力になるかは疑問が残る。

同メディアは金銭的なリスクは少ないが、結果が出ないことによる失望を味わうリスクは大きいと伝えている。ヴィニシウス・ジュニオールに続き、ブラジルからはサントス所属の17歳FWロドリゴ・ゴエスも獲得が内定している。リーベル・プレート所属のアルゼンチン代表MFエセキエル・パラシオス(20歳)も獲得に近づいている選手だ。

今夏にはクリスティアーノ・ロナウドが退団したが、レアルは後釜にスター選手を獲得しなかった。今後も若手路線は継続されそうだが、このアプローチは結果に繋がるだろうか。

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