いつも以上に熱いプレミアリーグの優勝争い、ドルトムントがサプライズを起こすブンデスリーガ、バルセロナとレアル・マドリードが思うように勝てていないリーガ・エスパニョーラに比べ、セリエAは特別なドラマもなく淡々と日程を消化している。開幕前の予想通りユヴェントスが圧倒的な強さを見せており、他クラブはそれについていくことができない。
ユヴェントスは14試合を消化した段階で13勝1分と無敗をキープしており、勝ち点は早くも40に届いた。2位ナポリも何とか粘っているのだが、今季はチャンピオンズリーグでもリヴァプール、パリ・サンジェルマンとグループステージで同居するなどハイテンションなゲームが続いている。チャンピオンズリーグと並行しながらリーグ戦でユヴェントスに喰らいつくのは戦力的に厳しいだろう。
プレイしている選手たちからもユヴェントスの強さに脱帽する意見が出ている。伊『sky SPORTS』によると、ミランでプレイするGKペペ・レイナもセリエAの優勝候補はユヴェントスだけだと言い切る。
「これを言うのは残念だが、唯一の優勝候補はユーヴェだよ。もし彼らがこのフォームを継続するなら、4月にはリーグ制覇してしまうだろう」
国内リーグで楽な戦いが続きすぎるとチャンピオンズリーグ決勝トーナメントでの切り替えが難しくなるとも言われるが、早々にリーグ制覇を決めてチャンピオンズリーグの戦いに専念するのがユヴェントスの狙いだ。ここまではそのプランが順調に進行しており、終盤戦にはリーグ戦でクリスティアーノ・ロナウドを温存することも可能となってくるだろう。チャンピオンズリーグ優勝候補と呼ばれるクラブの中で、ユヴェントスほど安定しているチームはいないはずだ。