冬の路面、ブルッと警告 一関高専と盛岡の企業、開発進める

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路面状況を振動で伝えるシステムを開発する伊藤一也准教授(右)と大関一陽社長

 一関市萩荘の一関高専(吉田正道校長、生徒865人)の伊藤一也准教授(43)と、盛岡市永井の電子機器製造業、ピーアンドエーテクノロジーズ(資本金1600万円、大関一陽(かずあき)社長)は、冬道の車の滑りやすさなどを運転手に伝えるシステム開発を進めている。凍結や乾燥など路面状態を、ハンドルの振動で伝えて事故を防ぐ。5年以内の実用化を目指す。

 システムは、スマートフォンや家庭用ゲーム機に使う振動子をハンドルの左右4カ所に埋め込み、震えで路面状態を伝える。東京大生産技術研究所が開発した準静電界センサーを活用。タイヤと路面の摩擦や外部の湿度の変化で生じる電気的作用を測り、動作部に伝える。

 乾燥、湿潤、積雪、凍結の4パターンを想定し、道路状態により振動の間隔・リズムを変える。例えば乾燥路面なら振動せず、凍結時は細かく震えて注意を促すといったイメージだ。

 車線逸脱を警告する機構は既に実用化されているが、道路が雪に覆われた状態では機能しない。開発中のシステムは積雪の有無を問わない。危険度が増す冬場にも、スピードの出し過ぎや急ハンドルを控えるよう促す効果がある。