積極的に動くメッツ 今度はクルーバー獲得を検討か

マリナーズからロビンソン・カノーとエドウィン・ディアスを獲得するトレードが成立目前となっているメッツ。ブロディ・バンワグネンGMは来季の地区優勝を目指す姿勢を明確にしており、その目標に向けて移籍市場で積極的な動きを見せている。そのメッツが次なるターゲットとして、インディアンスのエース右腕、コリー・クルーバーの獲得に興味を示しているようだ。

MLB公式サイトのマーク・フェインサンドによると、メッツはヤン・ゴームス捕手のトレードについてインディアンスと交渉を行っていたという(ゴームスはナショナルズへトレード)。メッツとインディアンスの交渉はゴームスについてだけではなく、サイ・ヤング賞を2度受賞しているクルーバーについてもトレード交渉が行われているようだ。

インディアンスは予算の関係もあり、クルーバー、カルロス・カラスコ、トレバー・バウアーの主力3投手に対するトレードのオファーに耳を傾ける方針を明らかにしている(カラスコは契約延長交渉が行われているとの報道もあり)。もし、クルーバーのメッツ移籍が実現すれば、クルーバーは以前インディアンスで投手コーチを務めていたミッキー・キャラウェイ監督のもとで再びプレイすることになる。

フェインサンドは、バンワグネンが先発ローテーションの軸の1人であるノア・シンダーガードを複数の有望株とのトレードで放出し、インディアンスからクルーバーを獲得してシンダーガードの後釜に据えるのではないかとバンワグネンの狙いを分析している。ただし、メッツがシンダーガードを放出せず、クルーバーの獲得に成功した場合、今季サイ・ヤング賞を獲得したジェイコブ・デグロムを含め、球史に残るレベルの強力な先発三本柱が完成する。

すでにカノーとディアスの獲得が確実となり、大幅な戦力アップに成功しているメッツ。激戦区のナ・リーグ東部地区は絶対的な本命と呼べるチームが存在せず、今後の補強いかんでは今季地区4位に終わったメッツが地区優勝の筆頭候補に躍り出る可能性も十分にありそうだ。

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