IT状況の急速な発展の陰に潜むサイバー犯罪への警鐘 サイバー・セキュリティーの専門家は、過去4年間にIT部門が急速に発展し、ミャンマーの国民が興奮し、膨大な量の情報をWebから得ているため、それに付随する問題も起きつつあると警鐘を鳴らしている。

サイバー・セキュリティーの専門家は、過去4年間にIT部門が急速に発展し、ミャンマーの国民が興奮し、膨大な量の情報をWebから得ているため、それに付随する問題も起きつつあると警鐘を鳴らしている。

IT状況の急速な発展の陰に潜むサイバー犯罪への警鐘

サイバー・セキュリティーの専門家は、過去4年間にIT部門が急速に発展し、ミャンマーの国民が興奮し、膨大な量の情報をWebから得ているため、それに付随する問題も起きつつあると警鐘を鳴らしている。
「ミャンマーは、比類のないIT技術ブームを経験している」と彼は語った。「携帯電話、ラップトップ、コンピュータが市場に参入しています。多くの新技術がありますが、この相互接続性が増してくる危険性についてはほとんど認識されていない。それだけでも、ユーザーの脆弱性が大幅に高まってきます」
ミャンマーのインターネットとモバイルの革命は、旧政府がノルウェーのテレノール・グループとカタールのOoredooが、国有のミャンマー郵政公社(MPT)と競合して2013年に電気通信市場に参入することを認めた時から始まった。
現在、インターネットは、手頃な価格とスピードで、ミャンマー国民の日常生活に欠かせないツールになっている。
昨年発表された政府のデータによると、2013年以降、インターネット・ユーザーの数は200万人から3900万人以上に増加している。一方、流通しているSIMカードの数はほぼ400%も増加しているという。モバイル普及率は昨年89.38%に達し、2012年に記録された6.99%の普及率から大幅に上昇した。
2013年の3000件から昨年の11,700件まで通信塔が増加するなど、インフラストラクチャーの継続的な展開も期待されている。この国の光ファイバーの普及率も、2013年の7600キロから昨年は31,000キロに増加した。
ミャンマーのイスラエル・ビジネス協会のドロン・ランダウ会長は、「インターネットは、情報を簡単かつ迅速に共有できるように設計されています。しかし情報を保護することは決して最優先事項ではない。例えばFacebookにおけるスキャンダル騒動などは顕著な事例」と、インターネットは安全第一には作成されていないと警告。組織やユーザーは悪意のある意図を持って浸食するハッカーから身を守らざる負えないと危惧する。
2000年以来ミャンマーは、急速に発展している電気通信部門のメリットを享受する一方で、民間および政府機関に対するサイバー攻撃の増加にも対処しなければならないと述べた。IT の専門家は
「人々は、つながった世界の欠点をまだ理解していない」と語った。「人々がインターネットが非常に危険な可能性があることを理解するために考え方を転換させる必要があります。ミャンマーは、貧弱なサイバー・セキュリティ―しか持たないものを食いつぶす傾向があるハッカーの標的になっている」と警告した。
「私の友人は、彼の口座から20万米ドル(2億6560万Ks)が盗まれた」と彼は言った。ハッカーたちは、私の電子メールアカウントにアクセスし、ビジネスパートナーから与えられたアカウント番号を変更することができました。その結果、友人は間違った口座に資金を移した。彼がそれを発見した時には、すでにお金は消えていた」
コンサルティング会社のDLGの事業開発ディレクターであるフロリアン・フランク氏は、サイバー犯罪者から自分を守る第一歩は、サイバースペースに潜む危険を認識することだと語った。
「ミャンマーでは、サイバー・セキュリティはすべてハードウェアに関するものであるという一般的な認識がある。そのため多くの組織がファイアウォールやその他のセキュリティデバイスに予算を費やしているが、セキュリティー・インフラストラクチャーの人間のコンポーネントは、ほとんど無視されている」
フランク氏は、彼がミャンマーについて最も気に入っていることの一つは、人々の友好的で有益な性質だと述べた。「私が援助を必要としているなら、いつでもどこでも私を助けてくれる人がいる」と彼は語ったが、「しかし悲しいことに、この善意の性質は、悪意のある人間にとっては容易に悪用することができてしまう」とも現実を指摘した。
ミャンマーのIT状況 は急速に変化しており、銀行や他の企業は、ネットワークのセキュリティーについてさらに考え方を改めていく時期に来ているようだ。

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